ハマのレジェンドと現役選手による特別試合が開催
横浜スタジアム(横浜市中区)と横浜DeNAベイスターズが、2017年11月23日(木・祝)に同スタジアムが2020年に向けて改修することを記念した特別試合「ハマスタレジェンドマッチ」を開催。球団OBと現役選手49名が参加し、1998年の「横浜ベイスターズ」時代の日本一メンバーを中心とした「TEAM 1998」と前身の大洋ホエールズ時代のメンバーらによる「TEAM YOKOHAMA」に分かれて対戦した。※以下、敬称略
「TEAM 1998」の監督は、当時の横浜ベイスターズを日本一に導いた権藤博。一方の「TEAM YOKOHAMA」は、横浜DeNAベイスターズになった2012年から4年間監督をつとめた中畑清。夢の対決を見届けようとチケットは早々に完売、約2万3千人のファンが「ハマスタ」に集結した。
平松、齊藤…往年の名投手が次々とマウンドへ
1回表、「TEAM YOKOHAMA」の先発をつとめたのは「カミソリシュート」を武器に活躍した平松政次。「TEAM 1998」のトップバッター進藤達哉にヒットを打たれたところで、マウンドを齊藤明雄に譲る。齊藤は現役顔負けの投球で後続打者を抑えた。平松は「33年ぶりにまたここで投げられて幸せ。(齊藤のおかげで)自責点が付かず良かった」とインタビューに答えた。
野村×谷繁の黄金バッテリー復活
1回裏、「TEAM 1998」の先発をつとめたのは日本一当時のエース左腕・野村弘樹。「スーパーカートリオ」のひとり、高木豊のライト前ヒットをきっかけに、2点先制を許す。「145キロ出なかったのが心残り」と野村は悔しがったが、バッテリーを組む谷繁元信は「現役時代にも(145キロは)出したことないんですよ」とすぐさま突っ込みを入れると場内は笑いで包まれた。
日本シリーズの「あの」クロスプレーを再現?
試合がエキサイトしたのは、4回裏。四球で1塁に出た中塚政幸の代走として登場したのは、もうひとりのスーパーカートリオ・屋敷要。続く打者・高橋雅裕も四球で屋敷は労せず2塁へ。続く打者・戸柱恭孝のセンター前ヒットで、一気にホームへ向かって激走した。が、桑原将志の好返球により、本塁上でクロスプレーとなりアウト! ベンチから「TEAM YOKOHAMA」の監督・中畑清が飛び出して猛抗議するも、判定は覆らず。
「TEAM 1998」小さな大魔神を攻略
試合は特別ルールで5回まで。4回終了時点で2-1で「TEAM YOKOHAMA」がリード。最終回となった5回表、逃げ切りを図る「TEAM YOKOHAMA」は小さな大魔神・山崎康晃をマウンドに送る。が、宮崎敏郎にヒット、関根大気にタイムリーツーベースを打たれて同点となってしまう。ここで2塁の守備についていたハマの番長こと三浦大輔が意表を突く送りバントで関根を3塁へ進める。4番・佐伯貴弘が勝ち越しタイムリーを放ち、「TEAM 1998」が試合をひっくり返した。
権藤監督の「マシンガン継投」が炸裂!
5回裏、マウンドに「ヒゲ魔人」の愛称で親しまれた五十嵐英樹、最優秀中継ぎ投手に輝いた島田直也を送る“マシンガン継投”で、ツーアウト2塁という場面に。「TEAM 1998」の監督・権藤博がボールを持ってマウンドにあがると、リリーフカーに乗った「ハマの大魔神」こと佐々木主浩が登場。すると「代打オレ」とばかりに、「TEAM YOKOHAMA」は中畑監督自らが打席に立った。見事、佐々木からヒットを放つ。ここでベイスターズが誇る日本の4番打者・筒香嘉智に打席が回り、大魔神との夢の対決が実現。佐々木は筒香を凡退に打ち取り、ゲームセット。「TEAM 1998」が3-2で勝利した。
URL:ハマスタレジェンドマッチ試合結果(横浜DeNAベイスターズ)
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