
旅先でふと立ち寄った美術館で、思いがけず心動かされる作品に出会った――そんな経験はありませんか?全国には、建物自体がアートのような美術館や、その土地ならではの魅力が詰まった施設が数多く存在します。
All About ニュース編集部は7月11~14日、全国の20~60代の男女250人を対象に「各地方の美術館」に関するアンケート調査を実施。その結果の中から、今回は「好き&行ってみたい美術館<四国地方版>ランキング」を発表します。
>9位までのランキング結果を見る
2位:鳴門市ドイツ館(徳島県)/52票
2位には、「鳴門市ドイツ館(徳島県)」が選ばれました。徳島県鳴門市にある「鳴門市ドイツ館」は、第1次世界大戦中に日本で捕虜となったドイツ兵と、地域の人々との交流の歴史を伝える史料館。写真や模型、当時の道具などを通して、その暮らしぶりが分かりやすく紹介されています。この場所が特に知られているのは、ベートーヴェンの『交響曲第9番』がアジアで初めて演奏された地であるということ。館内の「第九シアター」では、そのエピソードが映像とロボットによって再現され、多くの来館者を魅了しています。
現在の建物は1993年にリニューアルされたもので、ドイツ・リューネブルク市の町役場をモデルにした本格的なドイツ風建築が魅力的です。
回答者からは「ドイツと関係ある何かが展示されているのか気になるから」(30代女性/北海道)、「お城のようなメルヘンな建物が素敵だから」(30代女性/神奈川県)、「名の通りドイツの捕虜と築いた歴史を見学できるそうなので、行く機会があれば行ってみたい」(30代男性/千葉県)、「洋館が素敵で、海外気分を楽しめそうだから」(30代女性/山口県)などの声が上がりました。
1位:大塚国際美術館(徳島県)/93票
1位には、「大塚国際美術館(徳島県)」が選ばれました。
徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」。日本最大級の展示スペースを誇り、世界26か国の西洋名画を陶板で原寸大に再現しています。「モナ・リザ」や「最後の晩餐」「システィーナ礼拝堂天井画」まで、世界の有名作品をオリジナルサイズで忠実に再現。色あせない陶板技術だからこそ、近づいて筆致や色彩のニュアンスまで堪能できます。
展示ルートは約4kmにおよび、じっくり見て回るには半日以上かけたいほどのボリューム。途中に2つのカフェやレストランがあり、地元で獲れた新鮮な魚を用いた料理やアートにちなんだメニューを楽しみながら休憩できます。
回答者からは「世界の名画を原寸大で再現してて、海外行かなくても美術の世界一周ができるから」(30代女性/秋田県)、「テレビで見て、ヨーロッパのようで興味がわいたので、行ってみたいです」(50代女性/埼玉県)、「大塚国際美術館は複製品で世界の名画をいっきに見ることができるそうです。名画の現物でなくても、複製でもかまわないので、目の保養にしたいです」(60代男性/新潟県)、「紅白で米津玄師が歌ったのを見て幻想的で素敵だったから」(50代女性/神奈川県)などのコメントが上がりました。
※回答者からのコメントは原文ママです
この記事の筆者:児玉 友梨 プロフィール
1987年東京都生まれ。フリーライター。地方に移住し、農業の傍ら地域の魅力や暮らしに役立つ情報を中心に寄稿しています。