
旅先でふと立ち寄った美術館で、思いがけず心動かされる作品に出会った――そんな経験はありませんか?全国には、建物自体がアートのような美術館や、その土地ならではの魅力が詰まった施設が数多く存在します。
All About ニュース編集部は7月11~14日、全国の20~60代の男女250人を対象に「各地方の美術館」に関するアンケート調査を実施。その結果の中から、今回は「好き&行ってみたい美術館<近畿地方版>ランキング」を発表します。
>9位までのランキング結果を見る
2位:京都国立近代美術館(京都府)/58票
2位には、「京都国立近代美術館(京都府)」が選ばれました。京都市左京区、岡崎公園内にある「京都国立近代美術館」。約13000点ものコレクションを誇り、日本画・洋画・版画・陶芸・染織など、京都ゆかりの近代美術がずらりとそろいます。年4〜5回開催されるコレクション展では、展示内容がその都度入れ替わるのがポイント。企画展との連動展示も多く、訪れるたび新しいアートと出会えるのが魅力です。
また、建築好きにも注目なのが、ミュージアムの建物自体。建築家・槇文彦氏による設計で、モダニズムの美しさと京都らしい歴史的景観が見事に調和しています。
回答者からは「歴史ある京都で、近代美術をじっくり鑑賞できるから」(20代女性/神奈川県)、「京都の伝統とモダンアートが融合した展示内容だから」(20代女性/長崎県)、「近代日本画や洋画、工芸など幅広いジャンルを展示されており、初心者にも楽しめる展示が見つかりやすいと思います」(40代男性/埼玉県)、「岡崎公園の中にあり、絵画だけでなく彫刻、版画、写真から様々な工芸品もみることができます」(60代男性/兵庫県)などの声が上がりました。
1位:京都国際マンガミュージアム(京都府)/123票
1位には、「京都国際マンガミュージアム(京都府)」が選ばれました。
「京都国際マンガミュージアム」は、2006年に小学校跡地をリノベーションして開館した日本初の総合マンガ文化施設。約30万冊ものマンガ資料を収蔵する、世界最大級のマンガミュージアムとして注目されています。中でも目を引くのが、1階から3階まで壁一面に並ぶ「マンガの壁」。1970年代以降を中心とする少年・少女・青年マンガを自由に読むことができます。マンガの翻訳版とさまざまな国・地域で生まれたコミックスも所蔵されており、国内外のマンガ文化を同時に楽しめるのも特徴的。
また、マンガ家によるライブドローイングや描画体験、コスプレイベント、似顔絵コーナーなど体験型のプログラムも充実。読むだけでなく、見て・描いて・楽しめる、マンガ好きにはたまらないスポットです。
回答者からは「日本の誇る『マンガ文化』にどっぷり浸かれるし、子どもでも楽しめるから」(30代女性/秋田県)、「マンガが大好きなので、特化した美術館は、是非行ってみたいです。どんなジャンルでも、楽しみしかありません」(50代女性/埼玉県)、「海外の人に人気でマンガ所蔵数が圧巻だから」(30代女性/宮城県)、「古い小学校を活用した空間がノスタルジックで、マンガの“読みふける時間”すらアートの一部のように感じられそうだから」(40代女性/静岡県)などのコメントが上がりました。
※回答者からのコメントは原文ママです
この記事の筆者:児玉 友梨 プロフィール
1987年東京都生まれ。フリーライター。地方に移住し、農業の傍ら地域の魅力や暮らしに役立つ情報を中心に寄稿しています。