
旅先でふと立ち寄った美術館で、思いがけず心動かされる作品に出会った――そんな経験はありませんか?全国には、建物自体がアートのような美術館や、その土地ならではの魅力が詰まった施設が数多く存在します。
All About ニュース編集部は7月11~14日、全国の20~60代の男女250人を対象に「各地方の美術館」に関するアンケート調査を実施。その結果の中から、今回は「好き&行ってみたい美術館<関東地方版>ランキング」を発表します。
>13位までのランキング結果を見る
2位:国立西洋美術館(東京都)/38票
2位には、「国立西洋美術館(東京都)」が選ばれました。上野公園にある「国立西洋美術館」は、西洋美術を専門とする日本有数の美術館。常設展では、モネやルノワール、ピカソといった近代西洋絵画の名作をじっくりと鑑賞できます。企画展示館では、欧米の美術館から貸与された作品を紹介する展覧会を年に数回開催。新聞社などとの共催により実現する質の高い企画は、毎回多くの注目を集めています。
さらに注目したいのが、美術館の建築そのもの。建築家ル・コルビュジエの設計で建てられた本館は、現在では世界遺産にも登録。アートと建築の両方に触れられる、貴重な空間です。
回答者からは「世界的名画が見られるし、建築自体も世界遺産だから」(30代女性/秋田県)、「ピカソやミロ、ルノワールなどの有名画家の作品を多数所蔵していて、近代的デザインの建物も楽しめるから」(20代女性/兵庫県)、「建物も美しく展示物も優れたものが多い」(60代女性/大阪府)、「昔、埼玉県の会社にいたときに、上野の国立西洋美術館にはなんどか行きました。なつかしいです。生きているうちに、ぜひとももう一度訪れたいと思います」(60代男性/新潟県)などの声が上がりました。
1位:東京国立近代美術館(東京都)/74票
1位には、「東京国立近代美術館(東京都)」が選ばれました。
皇居のすぐそばにある「東京国立近代美術館(MOMAT)」は、日本初の国立美術館。19世紀末から現代までの日本美術を中心に、豊富なコレクションを誇ります。特に人気なのが、ガイドスタッフと対話しながら作品をじっくり味わえる「所蔵品ガイド」。作品の背景を深く知ることができ、鑑賞がより楽しくなります。
また、最上階の展望休憩室「眺めのよい部屋」からは、皇居や千鳥ヶ淵を一望でき、ゆったりとした時間を過ごせます。
回答者からは「日本の近代美術を幅広く見られてアクセスも良いから」(20代女性/神奈川県)、「日本の近代美術の流れが学べて、作品の質と量が充実しているから」(20代女性/東京都)、「日本初の国立美術館だから」(20代男性/京都府)、「東京の中心地の美術館を見てみたい」(40代男性/岐阜県)などのコメントが上がりました。
※回答者からのコメントは原文ママです
この記事の筆者:児玉 友梨 プロフィール
1987年東京都生まれ。フリーライター。地方に移住し、農業の傍ら地域の魅力や暮らしに役立つ情報を中心に寄稿しています。