芸術に触れたい、感性を磨きたい——そんなときに訪れたいのが美術館。全国には個性豊かな美術館が数多く存在しますが、実際に人々が「好き」または「行ってみたい」と思っているのはどこなのでしょうか? 注目の調査結果をご紹介します。
All About ニュース編集部は7月11日~13日、全国の10~60代の男女250人を対象に「全国の美術館」に関するアンケート調査を実施。その結果の中から、今回は「好き&行ってみたい美術館<全国版>ランキング」を発表します。
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2位:東京国立近代美術館(東京都)/47票
2位には、「東京国立近代美術館(東京都)」が選ばれました。東京都の中心部、皇居のすぐ近くに位置する「東京国立近代美術館(MOMAT)」は、日本で最初に設立された国立美術館。19世紀末から現代にいたるまでの日本美術を中心に、国内最大級のコレクションを所蔵しています。
なかでも注目したいのが、ガイドスタッフによる「所蔵品ガイド」。えりすぐりの作品を取り上げ、参加者との対話を交えながらじっくりと鑑賞するプログラムで、作品の背景や魅力をより深く味わえます。
また、美術館の最上階にある展望休憩室「眺めのよい部屋」も見どころの1つ。皇居や千鳥ヶ淵、そして都心のビル群を一望できる開放的な空間で、静かなひとときを過ごせます。
回答者からは「メディアで紹介されていたから」(20代女性/北海道)、「すごく綺麗で見応えがあるからです」(30代女性/兵庫県)、「近代美術の要であるため作品が素晴らしいと思う」(40代女性/佐賀県)、「建物も中の展示物なども近代的なものが多くて美しい」(40代女性/神奈川県)などの声が上がりました。
1位:国立西洋美術館(東京都)/57票
1位に選ばれたのは、「国立西洋美術館(東京都)」でした。
緑豊かな上野公園の一角に佇む「国立西洋美術館」は、西洋美術を専門に扱う日本有数の美術館。モネやルノワール、ゴッホ、ピカソといった名だたる画家の絵画や、ロダンの彫刻を常設展で鑑賞できるぜいたくな空間が広がっています。
1997年に新設された企画展示館では、欧米の美術館から借り受けた作品を紹介する展覧会が、年に数回開催。新聞社などとの共催によって実現する質の高い展示は、毎回多くの注目を集めています。
そして、この美術館でもう1つ見逃せないのが建物そのもの。本館は1959年、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの設計で建てられました。世界遺産にも登録されており、美術作品とあわせて建築の魅力もたっぷりと楽しめます。
回答者からは「有名な名作が多く、初めてでも楽しめそうだから」(20代女性/神奈川県)、「世界遺産になっているから」(30代男性/群馬県)、「常設展と企画展のバランスが良く、初心者にもおすすめだから」(50代女性/兵庫県)、「企画展が充実しておりいつ行っても楽しめるから」(40代女性/埼玉県)などの声が上がりました。
※回答者からのコメントは原文ママです
この記事の筆者:児玉 友梨 プロフィール
1987年東京都生まれ。フリーライター。地方に移住し、農業の傍ら地域の魅力や暮らしに役立つ情報を中心に寄稿しています。



