炊飯器の保温機能、何時間までならおいしさが保たれる? 家電のプロがすすめる時間とは

忙しいときに便利な炊飯器の保温機能。どれくらいの時間までならおいしく食べることが可能なのでしょうか。「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとして多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

炊飯器の保温は何時間までならおいしく食べられる?
炊飯器の保温は何時間までならおいしく食べられる?
忙しいときに便利な炊飯器の保温機能。どれくらいまでの時間ならおいしく食べることが可能なのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
 

(今回の質問)
炊飯器の保温機能をよく使っています。よりおいしく食べたいのですが、何時間までなら味が落ちにくいですか?

(回答)
2~3時間程度の保温であれば、十分においしく食べられます。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

味の面では2~3時間を目安にしましょう

炊飯器の保温機能は、炊き上がったご飯を冷まさずに温かい状態で保つために便利ですが、保温時間が長過ぎるとご飯の味が落ちる可能性があります。中にはカタログに最大保温時間を30時間や40時間などと明記している製品もありますが、ご飯をおいしく食べる上では長くても4~6時間程度までを目安にするのがおすすめ。この時間を超えるとご飯の水分が蒸発し、パサついたり変色したり、風味が損なわれることがあるからです。

とはいえ、4~6時間程度でも、炊きたてに比べるとわずかながらでもおいしさは損なわれます。できるだけおいしく食べたいのであれば、2~3時間程度を目安にするとよいでしょう。

省エネの面では4時間までが目安

では、電気代の面ではどれくらいを目安にするのがよいのでしょうか。

炊飯器の保温機能はヒーターを用いて釜内を保温するため、消費電力は決して小さくありません。資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」では、ご飯を炊飯器で保温する目安の時間は「4時間まで」としています。これ以上保温し続けると、保温のためのエネルギーよりも電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなるためです。

そのほか、省エネ性能カタログでは「約7~8時間以上保温するなら、2回に分けて炊いた方がお得」ともされています。製品によって炊飯時や保温時の消費電力量が異なるものの、1つの目安として覚えておくとよいでしょう。

長時間保温が可能な炊飯器を選ぶのもおすすめ

家族がご飯を食べる時間帯がバラバラで、どうしても長時間保温したいという家庭に向けて、より長時間保温が可能な製品も出ています。

象印マホービン「うるつや保温」

AIと「うるおいセンサー」が釜内のごはん量を推測し、最適な保温温度にコントロールする機能です。温かいご飯を食べたい人に向けて「高め保温」メニューなども用意しています。

タイガー魔法瓶「おひつ保温」

木製のおひつが呼吸するように空気や水分をコントロールする仕組みを取り入れた保温機能です。本体底にある温度センサーで呼吸が必要かを判断し、湿度を細かく調整する機能となっています。

三菱電機「たべごろ保温」

炊飯器の保温機能は雑菌の繁殖を防ぐために60~75度に設定されていますが、この機能は低めの60度程度で保温することでご飯の変色や乾燥を抑えるようにしています。12時間を過ぎると保温温度が70度以上に上がる仕組みになっているのもポイントです。

東芝ライフスタイル「真空保温」

真空ポンプで釜内の空気を抜いて密閉することによって、保温中のご飯の酸化を防ぎ、黄ばみや乾燥を抑える機能。炊き上がり直後やエコ炊飯(ecoモード)で炊飯したときは真空にはならず、炊き上がりから数時間後に真空サインが点灯して真空状態になります。省エネ面ではおすすめしませんが、かなり長時間にわたって保温し続けたいという人にはぴったりの機能です。

炊飯器の保温機能を最大限に活用するためには、適切な保温時間を意識することが重要。また、高性能な炊飯器を選ぶことで、品質を維持する時間を延ばすことも可能です。好みに合わせて保温機能を選べる製品もありますので、自分のライフスタイルに合った製品を選ぶとよいでしょう。

All About ガイドがすすめる炊飯器:東芝「RC-10MGW」

TOSHIBA(東芝) 炊飯器 炎匠炊き 5.5合 RC-10MGW(W) グランホワイト 真空圧力IH rice cooker 日本製 大火力 早炊き 真空保温白米40時間 お手入れ簡単
TOSHIBA(東芝) 炊飯器 炎匠炊き 5.5合 RC-10MGW(W) グランホワイト 真空圧力IH rice cooker 日本製 大火力 早炊き 真空保温白米40時間 お手入れ簡単
     
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
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