いただいたご祝儀袋の中身が空っぽでした。請求してもよいですか?【冠婚葬祭のプロが解説】

悩ましい結婚式のマナーを、「All About」冠婚葬祭ガイドの中山みゆきが解説します。今回のテーマは、「結婚式でいただいたご祝儀袋の中身が空だった場合」についてです。

ご祝儀袋の中身が空っぽ……請求はしないほうがよい?
ご祝儀袋の中身が空っぽ……請求はしないほうがよい?
ある程度年齢を重ねて、結婚式に招待されることも増えてくると、正しいマナーが気になるところ。新郎新婦の関係や年齢、式への参加の有無、ゲストの住んでいる場所など、さまざまな条件に左右されるだけに、自信を持って理解できていると言える人は、あまりいないかもしれません。

今回は「結婚式のご祝儀」にまつわる疑問に、「All About」冠婚葬祭ガイドの中山みゆきが回答します。
 

(今回の質問)
いただいたご祝儀袋の中身が空っぽでした。請求してよいでしょうか?

(回答)
いろいろ考えがありますが、ここは請求しない方が無難でしょう。


どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

中身が空っぽの場合に考えられる理由とは

「うっかり入れ忘れた」場合は相手に悪気はありません。以下のような、うっかりミスの可能性が考えられます。

・新札が手元になかったので、両替するのを後回しに…その結果、後から入れるはずが忘れてしまった
・ご祝儀の中袋(中包み)にお祝い金を入れたことをしっかりと確認しなかった
・表書きを代筆した際に入れていると勘違いした

一方で、原因がこちらにある可能性もゼロではありません。

・会場の受付で盗難された可能性
・身内がご祝儀袋から断りもせずに封筒から抜いてしまう。また片付けてしまった可能性

正しい対処法は?

では、実際にこのような事態に直面したら、どのように対応すればよいのでしょうか。答えは三択です! ケースバイケースで考えてみましょう。

・相手との関係性によって慎重に考え、関係の悪化が気になるのであれば、何も伝えない(じっと耐える)
・結婚式へ参列してもらったお礼を伝え、ご祝儀袋の中身が空っぽだったことをやんわりと伝える(請求しない)
・どうしても納得いかなければ、慎重に言葉を選びご祝儀の中身が空だったことを伝える(認めてくれたらそれ以上請求しない)

原因はともあれ、もし請求する場合は相手へ慎重に尋ねなければなりません。相手が認めてくれ、後日届けてくれたら気苦労は報われます。これが理想の円満解決になりますが、相手の受け止め方次第なので、相手がどう動くのか、運に任せるしかありません。

結婚式の世間の相場は3万円。結婚式、披露宴には多くのお金がかかります。ご祝儀から賄うのも当然で、これがご祝儀なしの参列されるとなるわけですから、もやもやと複雑な気持ちになるのも分かります。ですが結婚式の日程を空け、交通費をかけてわざわざ足を運んでくれているのです。ご祝儀0円でもその祝福してくれた気持ちを尊重してあげる方がよいのかもしれません。
     
この記事の筆者:中山 みゆき
All About がオープンした当初から3年半、前ガイドの夫と共に冠婚葬祭についての情報発信に積極的に関わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信し続けています。
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