焼肉きんぐ、嘔吐客巡る店舗対応がSNSで物議。運営会社が謝罪へ「説明や謝罪のあり方に不十分な点が」

焼肉きんぐで発生した事案について、同店を運営する物語コーポレーションが事態の説明と謝罪文を発表しました。(サムネイル画像出典:焼肉きんぐ公式Xより)

焼肉きんぐの公式X(旧Twitter)アカウントが4月1日、投稿を更新。「お詫びとお知らせ」を発表しました。
 

物語コーポレーションが発表した声明

その場に居合わせた客がSNSで状況を発信

事の発端はSNS上で、泥酔して嘔吐(おうと)した客の隣で食事をしていた家族が、その当時の様子を発信したことでした。当時、泥酔した客はテーブル上で嘔吐を繰り返しており、発信者が同店店長と電話で話したところ、「帰る帰らないはお客様の判断、食べる食べないもお客様の判断」と言われ、「責任者いない本社も繋がらないで30分程待たされた」そう。ほかにも同店や本社の対応に不満が募り、「15%の返金なんかいりません」「その時、誠心誠意対応してくれれば」とも吐露。この投稿が拡散され同店および運営会社に対する批判の声が上がりました。

騒動を受け同アカウントは、「『焼肉きんぐ』にて発生した事案に関するSNS上での投稿等により、ご不安・ご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。SNS上の投稿に関する当社の対応について、以下ホームページにて公表しております」とつづり、公式Webサイトのリンクを添えて投稿しています。

運営会社、全面的に非を認める

公式Webサイトでは、直営店「焼肉きんぐ 名古屋上飯田店(愛知県名古屋市)」で28日の営業中に発生した事案について言及。「泥酔状態により移動をお断りされたため移動は実現せず、結果として客席内での行為が継続する状況」であったと当時の状況も明かし、「嘔吐されたお客様への追加の対応や、周囲のお客様への配慮、衛生面における適切な措置、さらには店舗責任者としての説明や謝罪のあり方に不十分な点」があったことも認めています。
 

さらに、「お問い合わせをくださったお客様に対して、ご不安なお気持ちへの配慮が十分ではございませんでした。店舗責任者は謝罪の意を込めて割引のご提案をいたしましたが、本来お伝えすべきお詫びの言葉や、状況に応じた適切な対応が伴っておらず、結果としてその対応が場の収束を優先したものと伝わり、不信感を与えることになりました」と、全面的に非を認めて謝罪しました。また、同謝罪文では一連の不手際を、「当社の教育が十分に行き届いていないことに起因するもの」として、再発防止に向けた取り組みなども、同社代表取締役社長を務める加藤央之氏名義で発表されています。
 

この謝罪文に対しネット上では、「まだ言い訳じみてる」「動けないほど飲んだヤツは強制的に救急搬送だよ」「きんぐさんのイメージが席で嘔吐になってしまいました」「焼肉きんぐは社員教育は全然できてないと以前から思っています」「対応が終わってて不快」「28日に、座席で嘔吐した客がいたのに、そのまま営業した事が問題」「もう外食は怖くて行けない」と厳しい声が相次ぎました。
 

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「SNS上の投稿に関する当社の対応について」
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