
第2位:三井物産
三井物産は総合商社として幅広い事業領域を持ち、国内外で活躍するチャンスが豊富です。2024年に新しい人事制度を導入し、「担当職」と「業務職」という枠組みを廃止し「総合職」に一本化したことで、柔軟なキャリア形成が可能になりました。職務内容は「事業本部」「コーポレート」などのグループに分かれ、それぞれ異なる専門性を発揮できる仕組みとなっています。
また、三井物産のインターンシップでは参加者の希望や適性に応じた配属が行われるため、自分の強みを生かしたキャリア設計が可能です。この点も学生から高く評価されています。
第1位:伊藤忠商事
第1位に選ばれた伊藤忠商事も、総合商社として世界的な事業展開を行い、多岐にわたる分野にシェアを広げています。特に国際取引や新規事業の立ち上げなど幅広いキャリアパスが魅力。多様なプロジェクトへの参加機会があることから、学生からは「世界を舞台に活躍できる」というイメージが支持されています。また、伊藤忠商事は好調な業績を維持しており、資源価格の変動や円安などを背景に収益機会を確実に捉えています。成長分野へのシフトや低採算事業の売却益なども評価され、安定性と挑戦性を兼ね備えた企業として人気を集めています。
トップ5を総合商社が独占
2026年卒業予定の文系男子就活生からの人気企業ランキングでは、伊藤忠商事が6年連続1位を獲得し、トップ5を総合商社が独占しました。6位から9位には三井住友銀行や三菱UFJ信託銀行など金融機関が並び、利ざや改善や新NISA普及による好業績に加え、初任給アップや初期配属確約の「コース採用」といった待遇面での改善が支持されています。企業選びでは安定した業績と明確なキャリアパスを重視する傾向が顕著となりました。