iPhoneを寝ている間に充電しても大丈夫? 過充電になってしまうのが心配です【専門家が解説】

「寝るときにiPhoneを充電したままにすると、過充電の状態になってしまうのではないか」と危惧される人も多いかと思います。実際どうなのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。

iPhoneの「バッテリーの最適化」効果
iPhoneを夜中に充電しても大丈夫? 過充電のリスクは?
「寝るときにiPhoneを充電したままにすると、過充電の状態になってしまうのではないか」と危惧される人も多いかと思います。夜中に充電すると過充電になるのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
 

(今回の質問)
iPhoneを夜中に充電しても大丈夫? 過充電のリスクは?

(回答)
iPhoneで使用されているリチウムイオンバッテリーは、バッテリーが100%の状態で充電を維持する、いわゆる「過充電」が良くないとされていますが、iPhoneには「バッテリー充電の最適化」という機能があり、過充電にならないように配慮された設計となっています。


どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

「バッテリーの最適化」の設定方法

リチウムイオンバッテリーは、バッテリー残量が100%の状態でさらに充電を続けてしまうと「満充電」での保管となり、バッテリーの最大容量を減らす(ヘタらせる)原因となってしまいます。

しかしこれを防ぐために、iPhoneには「バッテリー充電の最適化」という機能があります。

「設定」アプリを開き、「バッテリー」→「バッテリーの状態」と進むと、「バッテリーの最適化」という項目がありますので、これをオンにします。

バッテリーの最適化の仕組み

「バッテリーの最適化」をオンにすると、iPhoneがフル充電された状態の時間が短くなるように、充電スピードを調整してくれるようになります。

就寝時にiPhoneを充電ケーブルに繋いでおくと、iPhoneの充電が80%に到達した時点で充電がいったんストップに。そして、ユーザーが起床する時間でちょうど100%になるタイミングで、再度充電が開始されるようになります。

図で表すと以下のようなイメージになります。
バッテリー最適化の仕組み
バッテリー最適化の仕組み
なぜユーザーの起床のタイミングが分かるのか。これはiPhoneの機械学習機能によるもので、毎日の充電の傾向を把握しているためです。

そのため、日中の充電では、上記の「バッテリーの最適化」は機能せず、通常通りiPhoneを100%まで充電してくれます。

iPhone 15以上なら充電上限を設定可能

iPhone 15以降のモデルであれば「充電上限」を設定できます。「設定した上限以上は充電されなくなる」という機能で、満充電状態が維持されることがなくなります。

設定アプリを開いたら「バッテリー」→「充電」と進み、オプションを選択。すると、充電上限を80〜100%の間を5%刻みで設定できます。

充電上限を100%に設定した場合は、上述した「バッテリー充電の最適化」が発動するようになり、満充電状態が長時間続かないように配慮してくれます。
 
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
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