【ダイソー】発光時間が3倍になった「災害備蓄用ライト」。検証してみたら3倍どころではなかった……!

防災グッズとして以前より注目されているダイソーの「災害備蓄用ライト」。発光時間が24時間から72時間にパワーアップして新登場したので、その効果を検証してみたところ、驚きの結果に……! 今回は、2種類の災害備蓄用ライトの特徴や効果をご紹介します。

24時間から72時間にパワーアップしたダイソーの「災害備蓄用ライト」

ダイソー 災害備蓄用ライト72時間
ダイソー「災害備蓄用ライト 72時間」税込220円​​​​​
防災用品も幅広く取りそろえているDAISO(以下、ダイソー)。手頃な価格で防災グッズがそろえられるので、防災士資格を持つ筆者もたびたび利用しています。

乾電池も充電もなしで光る「災害備蓄用ライト」。以前よりダイソーで販売されていましたが、以前のものは発光時間が24時間でした。新しく72時間のものも発売されたということで、今回はその特徴や効果をご紹介します。
ダイソー災害備蓄用ライト24時間と72時間
ダイソーの災害備蓄用ライト(左:72時間タイプ、右:24時間タイプ)

災害備蓄用ライト 24時間

・価格:税込110円
・JANコード:4549131764710
・商品サイズ:1.5cm×1.5cm×18cm

災害備蓄用ライト 72時間

・価格:税込220円
・JANコード:4967574598288
・商品サイズ:1.76cm×1.76cm×18cm

「災害備蓄用ライト」24時間も72時間も共通している点

まずは、災害備蓄用ライトで24時間タイプも72時間タイプも共通している点をご紹介します。

つり下げ用フックがついている

災害備蓄用ライトのフック
災害備蓄用ライトのフック
フックがついているので、ボトムスのベルトループ部分やバッグ類に掛けたり、テントの中央につり下げたりすることが可能です。

折って中の液体を混ぜることで発光する

ダイソー災害備蓄用ライト
ポキっと音がするまで中央を折る
ポキっと音がするまでライトの中央部分を折ることで酸化液と蛍光液が混ざり、化学反応を起こして発光し始めます。火や電気は不要です。充電式だと「充電が切れていた」、乾電池式だと「乾電池から液漏れしていた」などの事態が起こることが考えられますが、この発光の仕組みであれば、いざというときに使えない可能性は低くなります。

使用推奨期限がある

ルミカライトの使用期限
使用推奨期限(左:72時間タイプ、右:24時間タイプ)
電池や充電は必要ありませんが、使用推奨期限があります。2024年12月に購入したものの使用推奨期限はそれぞれ2028年5月と2029年9月となっているので、3~4年程度は使えると考えていいでしょう。

水中での使用も可能

水中での使用も可能 ルミカライト
水中での使用も可能
水中でも使用可能なので、災害時のさまざまなシーンにも対応できるのではないでしょうか。

想定外の結果を叩き出した「災害備蓄用ライト」の検証

従来の24時間タイプがさらにパワーアップして72時間のものも発売されたので、どれくらいの明るさを保てるのか試してみました。ウォークインクローゼットを閉め切っているので、光はほとんど入ってこない状況での検証です。

発光し始めたときの状態がこちら。どちらもかなりの明るさです。
ルミカライト72時間実験
左(グリーン):72時間タイプ、右(イエロー):24時間タイプ
24時間タイプ(イエロー)も72時間タイプ(グリーン)も初期の明るさは同程度です。

丸1日(24時間)がたってもどちらも同程度に光っていました。丸2日たっても丸3日(72時間)たっても……。以下の画像は、各左上の数字が経過した日数を表しています。
ダイソー災害備蓄用ライト 実験
1~9日経過までの光り方
24時間タイプは丸8日でかなり薄くなり、9日目で消えました。72時間タイプは8日目で若干光が弱くなってきましたが、まだ発光しています。真っ暗闇の中であれば、十分に存在を知らせられる光量です。

その後72時間タイプは「いつ消えるのだろう」と思うほどに発光し続け、1カ月後にようやくほぼ消えた状態になりました。予想外の発光時間でした。
微かに点灯している1カ月後の状態
かすかに発光している1カ月後の状態

ダイソーの「災害備蓄用ライト」を使ってみた感想

発光時間がそれぞれ24時間(1日)、72時間(3日)という「災害備蓄用ライト」ですが、実際にはそれ以上に発光し続ける結果となりました。

2011年の東日本大震災後の原発事故による計画停電、2018年に北海道の広範囲で起こったブラックアウトを経験した人は分かるかと思いますが、町全体が停電になると夜は本当に真っ暗になります。

ダイソーの災害備蓄用ライトは、懐中電灯のように遠くまで照らしたり、ランタン型ライトのように広範囲を照らしたりするタイプの光り方ではありません。しかし、まったく明かりがないところで自分の足元を照らしたり自分の存在を示したりするのには十分過ぎる光量です。コンパクトで軽いものなので、いつ何が起こってもいいように防災リュックに入れておくのはもちろんのこと、車の中や勤務先などいくつかに分けて持っていてもいいのではないでしょうか。
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