「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
うっかりAirPodsを洗濯してしまいました。そのまま使い続けて大丈夫でしょうか?
(回答)
AirPodsには耐水性能があるものの、完全防水ではありません。洗濯機にかけてしまった場合、故障を防ぐための適切な対処が重要です。柔らかい布を使って水滴を拭き取り、自然乾燥させてください。ケースに入れて充電を開始したり、使用を続けたり、ドライヤーなどで熱を加えるのはNGです。
「耐水」ではあるが「防水」ではない点に注意
一部の古いモデルを除いて、AirPodsの各モデルには一定の耐水性能が備わっています。各モデルの防塵・耐水性能は以下の通りです。防塵性能と耐汗耐水性能:IP54
・AirPods 4・AirPods Pro 第2世代
防塵・耐水性能を有しています。機器の正常動作や安全性を阻害するほどの粉塵は侵入せず、あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けません。
耐汗耐水性能:IPX4
・AirPods 第3世代・AirPods Pro 第2世代
あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けないレベル。しかし防塵性能はありません。
防塵耐水性能:なし
・AirPods 第2世代・AirPods 第1世代
上記のモデルは、防塵耐水性能を持っていません。
汗や少量の水滴に対しての耐性はある程度備わっているAirPods。ただし、あくまで「耐水」であり、「完全防水」ではありません。洗濯のような大量の水は故障の原因になります。特に、洗濯機内では水だけでなく洗剤や衝撃も加わり、内部部品に影響を及ぼす可能性が高くなります。
洗濯してしまったときの正しい対処法
もしAirPodsを洗濯してしまったら、次の手順で対応してください。1. 直ちに取り出し、電源を切る
水分が残っている状態での通電は故障の原因になります。充電ケーブルには刺さず、イヤホンもケースから取り出しましょう。壊れているかどうか気になりますが、耳に装着したり、音楽を流したりしてはいけません。2. 水分を取り除き、自然乾燥させる
柔らかい布で表面の水分を拭き取ります。内部に入った水を取り除きたいがため、振ったりしたくなりますが、かえって故障の原因になりますので控えましょう。水分を取り除いたら、AirPodsや充電ケースを風通しのよい場所におき、自然乾燥させます。乾燥時間は最低でも1日、できれば48時間程度放置し、内部までしっかり乾燥させることが重要です。
3. 乾いてから動作を確認する
十分に自然乾燥をさせたら、改めてデバイスとペアリングを行い、問題なく動作するか確認します。水没したときにやってはいけないこと
洗濯してしまった際、次の行為は故障の原因になるので避けたほうがいいでしょう。ドライヤーやオーブンを使用して強制乾燥する
ドライヤーやオーブン、電子レンジなどを使って乾燥を早めようとする行為は故障の原因になります。公式Webサイトでも自然乾燥が推奨されています。電源をすぐに入れる、充電を試みる
上述した通り、水分が残っている状態で通電させるとショートして故障するリスクがあります。内部まで完全に乾燥させるまでは、使用や充電は避けてください。
振って水分を出そうとする
水を抜こうとAirPodsを振ることは逆効果になります。自然に乾くのを待ちましょう。この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
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