橋本環奈さんが主演するNHK連続テレビ小説『おむすび』が、9月30日より放送スタートしました。
ギャルが台頭した平成を舞台にヒロインのモデルなしで描く現代もので、主題歌をロックアーティストのB'zが担当するなど話題性があり、期待されていた本作。しかし放送開始からネットでは賛否が渦巻き、評判が悪かった『ちむどんどん』(2022年度前期放送)に次ぐ勢いで“反省会”というキーワードが浮上しています。
第1週のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響とともに今後の見どころを紹介します。
第1週のあらすじ
平成16年、福岡県糸島で農業を営む両親、祖父母と暮らす米田結(橋本環奈)は、高校に入学。ある日突然、結の姉・歩(仲里依紗)が初代総代だったという博多ギャル連合(ハギャレン)のギャルたちから「総代になってほしい」と頼まれます。
幼い頃に神戸で阪神淡路大震災に罹災した経験からか、突然全てを失うことを恐れ、平和に暮らしたいと考える結。ギャルに「不良」「社会のクズ」と厳しい目を向ける手厳しい世間と同様に、「ギャルもお姉ちゃんも大嫌い」とギャルたちを拒否し、憧れの先輩・風見(松本怜生)がいる書道部へ出入りするように。
ある日、風見と書道の展覧会へ行く途中、顔色が悪く今にも倒れそうなハギャレンのギャル・すずりん(岡本夏美)を見かけた結に、困っている人を見ると放っておけない“米田家の呪い”が発動。風見を置いてすずりんを介抱しに戻ります。外見からは想像もしていなかった彼女の人となりを知った結は、態度を軟化し、ハギャレンのギャルたちと“友達”になるのでした。
「クズって言い過ぎ」ネガティブワード&負の空気に不安の声
入学早々、隠しておきたかった“カリスマギャル・アユの妹”という情報を担任教師からバラされた結は、帰り道で“海で溺れている子どもをダイブして救助するや「うちは朝ドラヒロインか」とセルフツッコミ。
そんな初回から始まった第1週のエピソード「おむすびとギャル」では、毛嫌いするギャルと意図せず交流を深めていく中で、彼女たちへの偏見を塗り替えていく兆しが描かれました。
X(旧Twitter)では、「ヒロインが海に飛び込む…『てっぱん』のパロディなのか。駄作朝ドラ化の予感しかない」「いつか面白くなるかもと最後まで観て後悔した『ちむどんどん』と並ぶかも」「今のところ環奈ちゃんの制服コスプレがかわいい以外の見どころがない」「反省会も盛り上がらない。見ても何とも思わない」「中身が空っぽ」「もうギブかも」など、ポップながら盛り上がりに欠ける内容を指摘する声が続出。
また、「ずっと誰か怒ったり、嫌がったり、負の空気が漂ってるなこの朝ドラ」「ギャルを見たらカツアゲ、不良、クズ呼ばわり。主人公は姉のオマケ。このドラマは人を下げないと話を書けないのか」「クズって言い過ぎ。気分悪い」「人助けを米田家の呪いとか言うな!」など、人物の描かれ方にも不安の声が寄せられています。
「この世にクズなんてものはなか!」祖父・永吉(松平健)に期待
一方で、結の価値観を変えていく名言も登場。売り物にならない規格外の野菜について、父・聖人(北村有起哉)が「見た目が悪かったらクズになる。こげんクズば売っても金にならんやろ」と切り捨てる一方、祖父・永吉(松平健)は「結、覚えとき。形が悪かろうが、見かけがひどかろうが、この世にクズなんてものはなか!」と金言を与えました。
Xでは「いいこと言った。うち、覚えとく」「ギャルとフードロスが規格外で繋がるとは思ってなかったわwそういう事か」「おじいちゃんの名言、泣ける。ジーンと来た。面白いな」「おじいちゃんの一言がなんか動かしそう」など、祖父・永吉に注目が集まっています。
第2週のエピソードは「ギャルって何なん?」。ハギャレンのギャルたちと家族に内緒で交流を深めていき、書道部との二重生活を送る結。震災を機に家業の農家を継いだものの、また神戸に戻り床屋をやりたいという父・聖人と祖父・永吉の確執や、結と姉・歩の関係もどのように踏み込んで描かれていくのか期待です。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。