仲野太賀さん、小池栄子さんが共演するドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)。8月21日に放送された第8話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
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第8話のあらすじ
新宿歌舞伎町の路地に佇む聖まごころ病院。外科医のヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)が日本の医師国家試験の勉強に奮闘する中、経理担当・白木愛(高畑淳子)は夫のスマートフォンの位置情報がハプニングバーで止まっているのを発見。激怒した白木は泌尿器科・性病科医の田島(馬場徹)を連れて店に乗り込むが、夫もスマートフォンも見つからず。
そんなある日、コンカフェ(コンセプトカフェ)で働く少女・かえで(田中美久)がストーカー被害に悩んでいるとNPO法人「Not Alone」へ相談。エリア代表の南舞(橋本愛)と地域課巡査・岡本(濱田岳)が事情を聴き、犯人捜しと警備を兼ね、コンカフェに高峰亨(仲野太賀)ら聖まごころ病院の医師たちを誘います。
店に着くやストーカーの男性・後藤(北野秀気)を見つけ警告をする岡本。一方、亨たちは白木の夫・誠(おかやまはじめ)を発見。そのことを知った白木が離婚だと騒ぐと、看護師の1人が女性用風俗の利用を勧め、白木はヨウコや高峰はずき(平岩紙)らと店のサイトに載るマッチョなスタッフを物色して大盛り上がり。その姿にショックを受ける誠や医師らに、看護師長・堀井しのぶ(塚地武雅)は「いつも男たちがやっていること」だと肝に銘じるよう叱咤します。
一方、後藤に警告を発するに留め逮捕に踏み切らない岡本に舞は憤慨。そんな中、かえでの最終出勤日に店で爆発火災の事件が発生。聖まごころ病院に搬送された被害者50人余を処置する中、爆発犯は後藤ではなく聖まごころ病院で治療を受けている男が真犯人だと判明します。駆け付けた刑事が重症を負った犯人を優先して治療するよう畳みかけると、ヨウコは「被害者も加害者も命は助ける」と一刀両断。
犯行動機は「むしゃくしゃしていた」「死刑になりたかった」などという理由で、その理不尽さに絶句した亨。以前、舞から「高峰さんにとってこの社会は平等か?」と問われたことを思い出します。そして、その答えを「この社会は平等じゃねえ。だけど命は平等だから虚しくねえ、だな」と導き出すのでした。
歌舞伎町の赤ひげ親子が爆誕!
この社会は理不尽で不平等。だからせめて命くらいは平等じゃないとやっていられない。――そんなメッセージが強く印象に残った第8話。
事件解決のため犯人の命を優先するよう迫る刑事に、「何様じゃ! 人の命を何じゃあ思うとんのら!」と啖呵を切ったヨウコ。さらには院長・高峰啓介(柄本明)も「容態が急変しないようずっと診ていたんだ! ド素人はすっこんでろ!」と一喝。亨が「ダメだわ刑事さん、歌舞伎町の赤ひげ親子を怒らせちゃった」とフォローを入れるシーンには、思わず胸が熱くなりました。
X(旧Twitter)では、「ヨウコが初回からずっと言ってきた命の平等について、今回は雑居ビルの爆破事件と大量トリアージで斬り込む回」「笑いあり涙ありでこれまでの中でも神回」「サスペンス要素もあり濃厚で映画みたいだった」「ほんと濃い内容だった。ヨウコ先生の台詞でグッときた」「ついに新宿の赤ひげ親子爆誕!」「怒れる歌舞伎町の赤ひげ親子、かっこいい!いつも穏やかな院長も相手次第ではこの迫力」「赤ひげ親子が頼もしくカッコ良かった!」などのコメントが寄せられています。
第9話では、舞をめぐる亨と岡本の三角関係に切り込まれる模様。ラブホテルで半裸の状態で目が覚め、誰もいないが舞のエプロンが置かれており焦る岡本。舞との複雑な関係に悩むが、舞とつき合っている気でいる亨は何も状況が理解できておらず……。一方、舞は2人のどちらともつき合うつもりはない様子。そんな中、アメリカのケーブル局が聖まごころ病院に取材に訪れ――。本作も佳境に入る中、亨たちの恋と聖まごころ病院の行く末、ヨウコの身の振り方から目が離せません。
『新宿野戦病院』あらすじバックナンバー
・第7話
・第6話
・第5話
・第4話
・第3話
・第2話
・第1話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。