ミスを自分のせいにしてくる上司に対して、どのように対応するべきか、「All About」ビジネスマナーガイドの寿マリコさんに聞きました。
自分のミスを部下のせいにする上司
今回のアンケート回答者は、神奈川県在住、45歳女性。現在は派遣社員としてサービス業で働いているそうです。上司に関する困ったエピソードを聞いたところ、50歳女性の課長代理について教えてくれました。
「上司のミスをカバーしているのに、本人はミスの原因や自分のミスということに全く気付いておらず、私がミスをしたかのように周囲にアピールして、心がおれそうになった。カバーするのに時間がかかり、余計な労力をつかった」
身近にこのような上司がいた場合、どうすればいいのでしょうか?
上司とのやりとりはメールで履歴を残しておく
上司がミスを自分のせいにしてきた場合、どのように対応するべきなのか、「All About」ビジネスマナーガイドの寿マリコさんに聞きました。■寿マリコさんのコメント
「上司の中には、自分のミスやミスの原因が自分にあることに気づかず部下を責めたり、気づいていても自分の非を認めず部下に責任を押しつけたりする人が少なからずいます。
いずれにしても、責任転嫁をする上司は最終的には資質を問われ、上司自身が損失を被ることになるのですが、短絡的な考えでその場さえうまく逃げられれば良いという行動をしてしまいます。
上司の責任転換が続き業務に影響が及ぼす場合、後々トラブルにならないように、上司とのやりとりはメールなど後で確認できるツールで行い、必ず保存しておくことです。また、口頭でやりとりした際も、必ずもう一度メールで送付しておくのがよいでしょう。
可能であるなら、信頼できる他の上司に相談するというのも1つの方法です」
この記事の回答者:寿マリコ
池坊短期大学教授、国家資格キャリアコンサルタント、日本女子大学大学院人間社会研究科博士課程修了。勤務校ではキャリア形成や就職面接対策講座を担当。企業や官庁関連でも就労支援講座を行う。『新社会人のためのビジネスマナー講座』(ミネルヴァ書房)『心地いい人がしている、人づきあいに役立つ習慣術』(ぱる出版)
池坊短期大学教授、国家資格キャリアコンサルタント、日本女子大学大学院人間社会研究科博士課程修了。勤務校ではキャリア形成や就職面接対策講座を担当。企業や官庁関連でも就労支援講座を行う。『新社会人のためのビジネスマナー講座』(ミネルヴァ書房)『心地いい人がしている、人づきあいに役立つ習慣術』(ぱる出版)