北海道屈指のビッグリゾート、ルスツ。冬は広大なゲレンデと極上のパウダースノーを求めるスキーヤーが、また夏はジェットコースターや巨大なプールを備えたアミューズメントパークで憩いの一時を過ごすファミリー層が年間を通じて訪れます。
そのルスツリゾートに2024年の夏、新たな施設が2つ誕生しました。
日本屈指のマジックの博物館「マジックミュージアム」
その1つが、7月13日にルスツリゾートホテル&コンベンション ハイランドロッジの2階にオープンした「マジックミュージアム」。ここには、かつて帯広にあった私設のマジック関連博物館から譲られたおよそ4万5000点の中からえりすぐりの名品が展示されています。
ミュージアムの入り口で皆さんをお迎えするのは、世界的なマジックの巨匠・島田晴夫氏(2022年にロサンゼルスにて死去)が名声を博した伝説のステージ「ドラゴンイリュージョン」で巨大な龍や刀を構えた姿を再現した舞台コスチュームなど、マニア垂涎の貴重なアイテムの数々。そして左手のスクリーンでは北海道札幌市を拠点に活動するマジシャン、太田ひろし氏が披露するさまざまなマジックの映像が流れており、早くもワクワク感が高まってきます。
館内には有名なマジシャンのポスターや胸像のほか、マジック用のカード類やマジックの仕掛けに使う小道具、また人体切断マジックに使う人体パーツ模型など、普段見ることができない品々が所狭しと展示されています。
1番の見どころは、ミュージアム奥のショースペース。そこには「鳩の出現」や「玉の空中浮遊」「瓶の瞬間移動」といったおなじみのマジックに使うアイテムのほか、「オートマタ」と呼ばれる西洋の自動人形オルゴールや江戸時代の「からくり人形」といった珍しい展示物がスポットライトに照らし出されています。
またケース内に設置されているモニターには、実際にそれらが動く映像も流されており、宙に浮かぶ玉や不思議な動きをする人形の映像を見ながら、知らず知らずの間にイリュージョンの世界に引き込まれてしまいます。
このマジックミュージアムはハイランドロッジの2階に設置されており、開館は11:00から20:00まで。ホテル宿泊者は入館無料ですが、日帰りの方は遊園地入園券もしくはウェルネス日帰りパックのいずれかが必要です。
ルスツリゾート遊園地の新アトラクション「死霊の鏡 ~終わらない欲望~」
暑い夏、そしてお盆には怪談やホラーがつきもの。そんなシーズン真っ只中の8月1日、ルスツリゾートの遊園地に新たなホラーアトラクション「死霊の鏡 ~終わらない欲望~」が誕生。
この施設は遊園地にある人気のアトラクション「死霊の館」の続編として企画されたもので、主人公は館に憑依しているジェーン・エバンスという名前の少女の霊。「死霊の館」ではかなえきれなかったジェーンの霊が新たな館に移り、ここを訪れる客に身も凍るような恐怖をもたらすという設定です。
今回オープンした「死霊の鏡 ~終わらない欲望~」は3Dホログラムサイネージや音響、エアーなどのギミックによる演出でリアリティあふれる恐怖空間を作り出したとのこと。
ホラーとはいいながら、その恐怖の背景にある少女・ジェーンの悲劇的ストーリーが当アトラクションに厚みを持たせており、ちまたによくあるおどろおどろしいだけの「お化け屋敷的怖さ」とは一線を画す「クオリティの高いホラーイリュージョン」に仕上がっています。
あまり詳しく述べるとネタばれとなってしまいますので、これ以降についてはぜひ皆さまご自身で体験されんことを願う次第。その時は、できるならまずは原点でもある「死霊の館」に入館され、そこで出会うジェーンの霊と一緒に「死霊の鏡 ~終わらない欲望~」に行かれたら、より「怖さ」を味わうことができますよ。
2024年も全国的に記録的な猛暑となる模様。この暑い夏こそ涼しい北海道のルスツ高原で、ワクワク・マジックと恐怖で凍りつくホラー、2つのイリュージョンを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【ルスツリゾートの基本情報】
営業期間
サマーシーズン:2024年4月27日(土)~10月14日(月・祝)
時間:平日 9:00~16:30、土日祝 9:00~17:00(10月から 9:00~16:00)
遊園地入園料金
1日券 平日 大人6000円(オンライン購入の場合)より
(土日祝日、夏休み期間は料金が変わります。詳細は公式Webサイトを参照ください)
住所
北海道虻田郡留寿都村字泉川13番地 ルスツリゾート
電話
0136-46-3111(予約センター)
ルスツリゾート公式サイト
無料送迎シャトルバス「ルスツ号」
この記事の執筆者:大谷 修一
北海道在住の風水師。得意とするのが風水と旅行を掛け合わせた「風水トラベル」。雑誌やテレビ番組、本の執筆のため、北は利尻・礼文の島々から南は道南・松前まで北海道内の津々浦々を巡り、風水エネルギーたっぷりのパワースポットやその土地土地の名湯名泉、おいしい食べ物を取材・発信している。