「大人の修学旅行」で行きたい世界遺産ランキング! 2位は、負の遺産「アウシュヴィッツ」、1位は?
世界遺産検定受検の学生以外の大人に聞いた、「大人の修学旅行」で行きたい世界遺産ランキング! “負の遺産”として登録された、「アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)」を抑えた1位は?
NPO法人世界遺産アカデミーは4月25日、「世界遺産」についてのアンケート結果をもとに作成したランキングを公表。同調査は、2023年11〜12月に実施した「第54回世界遺産検定」の受検者の学生以外の大人862人を対象に、インターネット上で実施しました(調査期間:2023年12月11日〜2024年1月7日)。今回は、「大人の修学旅行」で行きたい世界遺産ランキングを発表します。
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2位:アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945) (ポーランド共和国)
2位は、ポーランドの「アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)」。第2次世界大戦中にポーランドを占領したナチス・ドイツによる虐殺の歴史を伝える「負の遺産」として世界文化遺産に登録されました。
回答者からは、ユダヤ人を根絶するというナチスの計画のもと、歴史上最大級の犠牲者を出した実際の現場を訪れることで、知識以上の実感を得て教訓としたい、といった声が多数集まりました。具体的には、「人類の過ちをしっかり認識する必要があると思っていて、必ず行きたい場所の一つ」「国同士で激しい戦争が今現在行われているなかで、負の遺産を直接見て戦争の恐ろしさというものを学ぶ必要があると感じる」「テキスト上だけの話ではなく、実際に起きた出来事だということを実感したい。大人になった今だからこそ、考え感じられるものがあると思う」などのコメントが寄せられています。
1位:マチュ・ピチュ(ペルー共和国)
1位は、ペルーの「マチュ・ピチュ」でした。南米ペルーのアンデス山脈の山中、標高約2450メートルの断崖に突如として現れる都市遺跡。15世紀半ばのインカ帝国時代に築かれた要塞都市は、1911年にアメリカの探検家に発見されるまで数百年に渡って人目に触れることはありませんでした。
神殿や居住区など、精密に組まれた建造物や段々畑、水路など高度な文明が栄えたことがうかがえる遺跡には謎が多く、文字のないアンデス文明の歴史の解明には現在も至っていません。世界遺産に登録されただけでなく、2007年には「新・世界七不思議」の1つにも選ばれています。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。