「All About」冠婚葬祭ガイドの中山みゆきが回答します。
(今回の質問)
結婚式当日、体調不良になってしまいました。用意していたご祝儀はどうすれば良いでしょうか?
(回答)
当日キャンセルは、用意していたご祝儀を後日届けるか、現金書留で郵送するのがマナーです。招待状を出席で返信されたのなら、披露宴でいただく料理や引き出物は必ず用意されていることを忘れずに。
用意していたご祝儀をそのまま渡しましょう
まずご祝儀を考える前に重要なことを忘れないように。体調不良なのに無理に参加して、主催者、新郎新婦の2人や周囲の方に迷惑をかけてはいけません。結婚式当日は新郎新婦も慌ただしく、連絡がつかない可能性がありますので、できるだけ早く式場に連絡を入れて新郎新婦に伝えてもらいましょう。披露宴の場合は招待客がそろってから始めるので、連絡がなければ迷惑をかけるということを心掛けておきましょう。質問いただいたご祝儀についてですが、当日キャンセルになりますので、このようなケースでは用意していたものを渡します。招待状を出席で返信されたのなら、披露宴でいただく料理や引き出物は必ず用意されているもの。おもてなしとともに、これらがご祝儀へのお返しになります。当日の料理や引き出物のキャンセルは難しいものです。
可能であれば直接お詫びとお祝いを
用意していたご祝儀は、出席する場合であった額を後日届けます。直接相手に会って、お詫びとお祝いの言葉を伝えるのがマナーです。伺う時期は、だいたい相手が落ち着いた様子を見計らい、そのうえでできる限り早い方がよいでしょう。しかし、直接会う機会がなかったり、相手が遠方にいる場合は、郵送でも仕方ありませんので、現金書留でご祝儀と一緒にお詫びとお祝いの手紙やメッセージカードを同封しましょう。最後に、当日結婚式や披露宴に出席できなくても、自分の言葉でのメッセージを祝電として打つ手もあります。祝電でお祝いの気持ちを伝えると新郎新婦も喜んでくれるはず。その場合、必ず結婚式・披露宴が始まる前には会場に届くように気を付けて下さい。
この記事の筆者:中山 みゆき
All About がオープンした当初から3年半、前ガイドの夫と共に冠婚葬祭についての情報発信に積極的に関わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信し続けています。
All About がオープンした当初から3年半、前ガイドの夫と共に冠婚葬祭についての情報発信に積極的に関わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信し続けています。