スマートフォン(以下、スマホ)の買い替えを検討する場合、古い端末をどうするかは悩みの種でしょう。キャリアの下取りに出すのも1つの方法ですが、メルカリで売るのもおすすめです。むしろ今後は「中古スマホを高く売るならメルカリ」がスタンダードになるかもしれません。
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年で「All About」ネットオークション・フリマアプリガイドの川崎さちえが、メルカリ上での中古スマホの取引状況や出品する場合の注意点を解説していきます。
新型iPhoneの発売後は取引件数が増える傾向に
この時期のメルカリ上では、まだまだ使える比較的新しいiPhoneがたくさん出品されることもあり、それを分かっているユーザーは、このタイミングを狙って購入をすることもあります。最近では円安や物価上昇の影響もありスマホの値段も上がっていますから、価格が下がる中古スマホを狙うのは自然のことといえそうです。
メルカリで売ると数万円の違いが出る場合も
買い替えをしたスマホは、そのままキャリアの下取りに出すこともあります。各社の下取りキャンペーンなども利用すれば、いつもよりも高額で買い取ってもらえる可能性もあります。それでも、少し手間をかけてメルカリで売った方が高額になることもあります。
(※)NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式サイトより、2023年6月1日時点のiPhone 13(128GB)の下取り最高価格
平均販売利益は、2023年5月1~31日のメルカリにおける平均取引価格です。商品状態が「新品、未使用」「未使用に近い」「目立った傷や汚れなし」のもので算出し、「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」「全体的に状態が悪い」の商品は含まれていません。
メルカリでの取引では販売手数料10%と配送料が発生するので、7万4272円は、平均取引価格8万3048円から販売手数料10%の8305円と平均配送料471円を引いた金額です。
iPhone SE(第2世代)(128GB):2万888円(1万8394円)
iPhone XR(64GB):2万1546円(1万8979円)
iPhone 11(128GB):3万7198円(3万3018円)
iPhone Xs(256GB):2万6743円(2万3622円)
iPhone X(64GB):2万214円(1万7826円)
iPhone 8(64GB):1万2623円(1万1005円)
iPhone 7(128GB):9002円(7774円)
メルカリで中古スマホを売る場合の注意点
中古スマホをメルカリで出品する場合、洋服や本などとは異なるスマホならではの注意点があります。■ネットワーク利用制限が「○」になっているか確認する
iOS端末の場合には「設定」>「一般」>「情報」にある「IMEI」を確認します。その番号を使用しているキャリアのサイトで調べると、ネットワーク利用制限があるかが確認できます。
■端末の初期化をする
端末の初期化の手順は、アクティベーションロックの解除、パスコードのオフ、端末の初期化の順番で行います。
■SIMカードを本体から取り出す
スマホに入っているSIMカードを取り出します。
■バッテリー最大容量を確認する
バッテリーの「最大容量」は、新品でフル充電したときを100%として、最大何%まで充電できるかを示したもの。これを気にするユーザーは多いので、商品説明に記載するためにも確認しておきましょう。
参考記事:メルカリで「中古スマホ」を売るコツは? 商品説明に書くべきこと&注意点を人気ブロガーのコグレマサトさんに聞いた
画面が割れていても売れる
ちなみに、メルカリで1年間に取引完了となったスマートフォン本体(2022年6月1日から2023年5月31日までの1年間)のうち、38%の商品の状態が「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」「全体的に状態が悪い」になっていました。そのうち11%が商品名に「ジャンク品」と記載がある商品だったので、画面が割れていたり、少し欠けがあっても売れる可能性は十分にあります。
また最新の機種だけではなく、少し古いスマホも取引されています。2022年6月1日から2023年5月31日までの1年間に売れたiPhoneを見ると、約55%が5年以内に販売された端末です。
スマホが生活に欠かせないアイテムになっている今、いずれは新しい機種への買い替えをすることになるでしょう。メルカリを活用することで、買い替えにかかるお金を少し補えるかもしれません。
この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。