夏休み目前の7月。観光スポットとしても有名な美術館から体験型の美術館まで、都内に点在する多彩な美術館では、夏休みに向けた「特別展」「企画展」も多数開催されています。
All About編集部は、5月23日〜6月22日の期間、全国10〜70代の男女261人を対象に、「東京の美術館」に関する独自アンケート調査を実施しました。今回はその中から、「世界に誇れると思う東京の美術館」ランキングを紹介します。
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第3位:国立新美術館(港区)
第3位は、「国立新美術館」でした。巨大な波のような建物は、博物館や美術館、マレーシアのクアラルンプール国際空港などを設計し、世界的に名高い建築家・黒川紀章さんが手掛けています。9月には、1960年代に初めて女性のパンツスーツを発表し、女性の装いに変革をもたらしたサンローランの回顧展「イヴ・サンローラン展」が開催予定。国内最大級の展示スペースでは、多彩で斬新なテーマを扱う企画展が随時開催されています。
回答者からは、「黒川紀章さんの建築が本当に素敵だから。展示物も現代的なものから、ファッションに関するものなど幅広いから(23歳女性)」「現代の日本の作家を取り上げた企画展を行うなど、日本の美術を広めるうえでも一定の役割を果たしており、その点も含め世界に誇れる美術館だと思います(42歳女性)」のほか、
「君の名はにも出てきた、聖地でもあるため(26歳女性)」など、新海誠監督の映画『君の名は。』に登場したスポットとして、“聖地巡礼”で訪れる人も多いようです。
同率1位:三鷹の森ジブリ美術館(三鷹市)
同率1位は、「三鷹の森ジブリ美術館」。第75回アカデミー賞長編アニメーション部門などを受賞した『千と千尋の神隠し』をはじめ、『となりのトトロ』『もののけ姫』など、世界中で愛されるアニメーション映画を生み出している「スタジオジブリ」による日本初のアニメーション美術館です。回答者からは、「世界の宮崎駿の美術館だから(38歳女性)」「日本にしかない、世界に誇れる美術館だと思うからです(45歳男性)」「世界でも人気のあるジブリ作品を深く細かく知れる美術館はここ一つだから(41歳女性)」のほか、
「ジブリは世界中で愛されていて、実際、外国人の知人も大好きだと言っていたから(41歳女性)」など、世界的に人気が高いア二メーション作品の唯一の美術館として世界に誇れるとの声が多数寄せられました。
同率1位:国立西洋美術館(台東区)
同率1位は、上野恩賜公園内に位置する「国立西洋美術館」でした。クロード・モネの『睡蓮』やオーギュスト・ロダンの彫刻『考える人』、14世紀から20世紀初頭にかけての西洋の美術作品を6000点超所蔵する美術館です。展示されている美術作品だけでなく、近代建築の三大巨匠の1人としてフランスで活躍したル・コルビュジエによって設計された建物は、2016年に世界文化遺産に登録され、建物自体も広大な美術作品として注目されています。
回答者からは、「ル・コルビュジエ設計の建物も素晴らしく、美術作品と合わせて魅力的だから(50歳女性)」「コルビュジエの建築として世界文化遺産の建物も見所ですし、近代の西洋絵画だけではなくオールド・マスターの作品を見ることができる(64歳女性)」などの評価が集まりました。
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※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。