これからの季節、アウトドアの活動で心配なのが熱中症。夏の暑い時季だけでなく、気温が急激に上がり始める5月ごろから湿度の高い梅雨の時季も含め、屋外/屋内を問わず、熱中症による救急搬送者数や死亡者数が増加するので注意が必要です。
熱中症は、体温の調節機能がうまく働かないなどが原因で起こります。予防するには、暑さを避ける、体を冷やす、まめに水分補給をする、などの対策が効果的です。
暑さ対策として、近年は小型・軽量で持ち運び便利な扇風機「ハンディファン」が大ヒット。街中でもアウトドアでも、多くの人が自分専用の「ハンディファン」を持っている姿が当たり前になりました。顔に風を当てるだけで暑さを軽減できることを実感している人も多いのではないでしょうか。
2023年の注目商品「冷却プレートタイプのネッククーラー」

暑さ対策グッズの中で、筆者が2023年特に注目している商品は「ネッククーラー」。電流を流すと吸熱(冷却)する半導体冷却(ペルチェ効果)の特性を生かした冷却プレートとバッテリーを内蔵し、スイッチを入れた途端にヒンヤリと心地よい冷たさを生み出すのが特徴です。
体を冷やす暑さ対策グッズとしては、これまでにもマフラータオルやクールネックタオル、冷却シート、そして先ほど挙げたハンディファンや首掛け扇風機などがありましたが、2023年は「プレートネッククーラー元年」と言いたくなるくらい、魅力的なネッククーラー製品が次々に登場しています。
そんな最新ネッククーラーの中から、今回TORRASの「COOLIFY 2S」を試してみたので性能や使用感を紹介しましょう。
「COOLIFY 2S」の特徴は?

「COOLIFY 2S」は飛行機の中で使うネックピローのような形をしていて、首に掛けて使用します。人間工学に基づいたデザインで、あらゆる人の首のサイズにぴったりフィットするよう作られているそうです。
首に直接触れる内側部分に冷却プレートがあり、首まわりの上下4カ所には風を送る吹き出し口が付いています。スイッチを入れると、首に当たる冷却プレートが瞬時に体感温度を下げてくれるだけではなく、顔や体に向けて風が送られ、より涼しさを感じられるんです。
大容量のバッテリー搭載で、冷却プレートを使うCoolモードなら1回の充電で最大5時間、送風のみのFanモードなら1日中使用可能。長時間のアウトドアでも安心です。その他に加熱してくれるHotモードもあり、実は冬の寒さ対策としても使えます。
スマートフォンのアプリで簡単に操作でき、誰でも簡単に使える点も魅力の1つ。小さな子どもの利用にも安心です。見た目は重そうですが、実際に首に掛けてみると重さはほとんど感じませんでした。着け心地は想像以上に快適です。

首に掛けるだけで固定するわけではないので、激しい運動には向いていませんが、キャンプや釣りなど動きの少ないアウトドアアクティビティはもちろん、登山やサイクリング、ゴルフなどのスポーツにも問題なく使えます。
実際にキャンプ場で使ってみたところ、アプリからの簡単操作で、筆者の小学生の息子もすぐに使いこなせるようになりました。荷物を運んだり、テントを組み立てたり、キャンプでは力仕事がたくさんあるので、最初の準備であっという間に汗だくになるのですが、冷却プレートと風のおかげで、汗をかいた部分が特別にひんやりと冷たく感じました。
暑さ対策を準備しよう
暑さが体にこたえる時期は、盛夏よりもその直前。ぐんぐん気温が上がり始めて、体がまだ順応しきれないという時期であり、気温だけでなく湿度も大いに関係しています。
実際に筆者がキャンプ場で使用したのは5月の少し蒸し暑い日でしたが、「COOLIFY 2S」だけで十分暑さをしのげると感じました。
体を冷やす際は、首のまわりや脇の下、太ももの付け根など太い血管のある場所を冷やすのが効果的だといわれています。ネッククーラーのように首まわりを冷やすことが体全体の温度を下げることにもつながるため、首を冷やすグッズは熱中症対策におすすめなのです。
暑さに気を付ける必要があるとはいえ、夏はやっぱり外遊びを楽しみたい季節でもあります。キャンプやスポーツなど、アウトドアでアクティビティを思いっきり楽しむためにも、この時季から暑さ対策についてしっかり準備しておくことをおすすめします。
【関連リンク】
・COOLIFY 2S