女優の天海祐希さんが主演する映画「恋妻家(こいさいか)宮本」(遊川和彦監督、2017年1月28日公開予定)が3日(日本時間4日)、モントリオール世界映画祭で公式上映され、天海さんと遊川監督が舞台あいさつした。報知新聞などが報じている。
同作はファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門での出品。舞台あいさつでは、阿部寛さんと夫婦役を演じた天海さんが“実際の結婚”について問われると「する気はありません、予定はありません、相手もおりません」としたという。
天海さんが生涯未婚を貫くというように、生涯未婚率は年々上昇している。国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」によると、女性の2010年の生涯未婚率は10.61%、2000年は5.82%と、増加傾向にある(男性は2010年が20.14%、2000年が12.57%)。実際に生涯未婚を貫くとしたらどのぐらいのお金が必要になるのだろうか。これに関して、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美氏がシングル女性が老後に必要なお金についてAll Aboutで以下のように解説している。
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仕事を持たずに一人暮らしをしている人の生活費は
氏家氏は、総務省家計調査(平成27年度)のデータから60歳以上で仕事を持たずに一人暮らしをしている人の生活費は、ひと月平均で15万6374円がかかるとしている。
さらに、平成27年簡易生命表によると、60歳女性の平均余命は28.83歳、つまり60歳まで生きた女性は平均で89歳まで生きると考えられる。氏家氏は、60歳から29年間の生活費を確保すると考えて、以下のような計算をしている。
60~89歳までの生活費:15万6000円×12カ月×29年=5428万8000円
よって、一般的なシングル女性の老後の生活費は、だいたい5400万円だと氏家氏は説明している。
ゆとりを持つなら「7200万円」が必要
ここまで全国平均データをもとに老後資金を算出してきたが、氏家氏は1カ月の生活費が15万6000円では収まらない場合もあると指摘している。
たとえば全国平均の住居費は、1万3807円として計算されている。ローン完済後のマンションを持っている人、実家に帰って一戸建ての家に住んでいるといった人はこの金額でイメージしておいてもいいかもしれないが、「60歳以降も住宅ローンの返済が続く人や、一生賃貸に住もうと考えている人は、差額分を上乗せして用意しておく必要があります」と氏家氏は述べている。
家賃などの差額として、仮にひと月5万円を上乗せする場合、老後のための必要資金は、
60~89歳までの生活費:(生活費15万6000円+家賃上乗せ5万円)×12カ月×29年=7168万8000円
そのほかに、ファッション代の全国平均は4459円、レジャー費の全国平均1万5821円となっており、老後もファッションを楽しみたい人、旅行や遊びにお金を使いたいなど、ゆとりある老後を望む人は、月額5万円を上乗せして、「老後資金は7200万円」と覚えておくことを勧めている。
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