渓流釣り中の男性、クマを目つぶしで撃退 クマから身を守るには

毎日新聞によると、群馬県長野原町にある地蔵川の河原で1日、渓流釣りをしていた町内の無職の男性がクマに襲われた。男性は軽傷を負いながら素手でクマの目を突き、撃退した。2016年は秋田でクマの襲撃が相次いだ。クマに遭遇しないようにするために、また遭遇した時の対処法を専門家が解説した。

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クマに遭遇した時の対策は

毎日新聞によると、群馬県長野原町にある地蔵川の河原で1日、渓流釣りをしていた町内の無職の男性がクマに襲われた。腕やふくらはぎなどをかまれたりして軽傷を負ったが、男性が素手でクマの目を突いたところ、クマは上流に逃げたという。男性は空手の高段者だったと報じられている。

 

WWFによると、クマによる被害発生が多い時期は、北海道・東北では春と秋にピークがあり、関東などでは夏に増えるという。また、ツキノワグマが大量出没した年は全域で10月が出没のピークだったという報告もある。ブナやナラが凶作だった年はクマの出没が多いとされているが、東北森林管理局は2016年はブナが凶作になると予想しており、注意したい。

 
群馬の男性は撃退できたが、2016年は秋田でクマに襲われて死亡した人も相次いだ。クマに遭遇しないようにするために、また遭遇した時の対処法について、アウトドア雑誌の編集長の経験もある小林孝延氏がAll Aboutで解説している。
 
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キャンプ時に注意すること

小林氏によると、クマに遭遇しないための予防となる策として、

  • クマが好む、沢沿いやササの生い茂った場所をキャンプ地として選ばない
  • 食料や残飯の保管・始末をきちんとすること
    テントサイトと距離のあるところに駐車した車の中に保管するなどを推奨している。
  • 単独行動は避け、大勢でいること

を挙げている。その他にも、犬を連れて行く、山道に入るときにクマ鈴をつける、棒でたらいなどをガンガンたたきながら歩く、なども紹介している。しかし、相手は野生であるため、どれも“確実”ではないということを頭に入れておく必要性も同時に説く。
 

万が一、クマに出遭ってしまったら

予防していたとはいえ、運悪く鉢合せになってしまったら、どうすればいいのか。小林氏は、環境省が推奨する対処法を引用しつつ、下記のように紹介する。

  • まず遠くにいるクマに気付いたときは、あわてず、落ち着いてその場から離れること
  • クマを驚かせるような大声を出したり、フラッシュをたいたりしないこと
  • ゆっくりと後ずさりしてその場を離れる
    近くにクマがいたときはクマに背を向けず、ゆっくりとクマを見て、後ずさりしながらその場を離れること。
    背を向けるとクマは一気に追いかけてくる習性があるそう。その速度は、50キロにまで上がる。
  • 襲われたときに備え、両手で頭をガードする
    クマに遭遇し、襲われても命を取り留めたケースにしばしば見られる防衛策であるそうだ。
  • 食料などを携帯している場合は荷物などをその場に置くこと
    クマの興味が食料にうつり、その隙に逃げられる可能性が高くなる。

  
襲ってきたら覚悟を決めて戦うしかなく、その場合は武器で急所(鼻先)をめがけて叩きつける、もしくはクマ撃退用のスプレーを発射することが効果的という。キャンプ時には、ぜひ所持したいグッズだ。何より、クマと遭遇しないための策を講じることに努めたい。
  
【関連リンク】
被害多発!キャンプでクマに襲われない方法 


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