AIの知恵を借り高校生総理が実験都市を治めるドラマ『17才の帝国』(NHK)。5月28日に放送された第4話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに次週最終回の見どころを紹介します。
第4話のおさらい
真木(神尾楓珠)が長馴染みのユキの死をきっかけに政治を志し、ユキは現内閣総理大臣・鷲田(江本明)への政治献金事件の犠牲者だったことを知った平(星野源)。鷲田は真木が自分への復讐を考えていると疑念を抱き、平に真木を切るよう厳命します。平は新聞記者で学生時代からの友人・山口早希(松本まりか)に協力を仰ぎ、政治献金事件と真木について調べ始めます。
一方、真木は新しい再開発について討議を進め、若者に人気の案と高齢者に人気の案を合わせて、AI「ソロン」とともに新しい案を作成するようウーア環境開発大臣の鷲田照(染谷将太)に指示。そんな矢先、前市長の保坂(田中泯)や旧・青波市商工会会頭の佐伯(岩松了)らが市議会廃止の抗議デモで官邸に訪れました。納得してもらえるよう改めて説明する、と丁寧に対応する真木。その一部始終はソロンにより住民に配信されており、デモには「老害」などの声が寄せられ真木の支持率がまた上昇していきます。
そんな折、閣議から足が遠のいていた総理補佐官・茶川サチ(山田杏奈)の家を真木が訪れます。亡くなった祖母をAIで蘇らせ祖父に見せている姿を目撃したサチは、真木に底知れない怖さを覚え、平に補佐官を辞めたいと連絡。真木が部屋の地下室にAI少女を作り出していることを打ち明けます。
平はサチを呼び出し、2人は真木が作り出したAIの少女と接触。少女は「私はスノウ。17歳のユキ」と名乗り、ずっとサチに会いたかったと言います。真木は平がスノウにアクセスしたことに気づき、誰にも不安を言えないで苦しむのなら、自分が平を救いたいと語ります。
真木と話した平はウーアの計画について改めて思いを馳せていました。そしてソロンに、どうして自分を総理に選ばなかったかを問います。ソロンは「嘘をついていたから。語る理想に真実がなかった。大切なものを失ってしまったことに自分でも気づいているはず」と回答します。
一方、AI少女・スノウは真木に「理想の街を作ろう。大人のいない街」と語りました。真木はスノウを作り出してよかったのかと疑念を持ち始め――。
平の内面を語る演技力が視聴者を圧倒
真木は果たしてAIソロンのマスターなのか、それともAIに使われているのか。初回から提示されたテーマがここにきて重みを増す展開になってきた第4話。
Twitterでは「AIが政治を動かしているように見えて、人が重要なのは変わらない。また、単に古いVS新しいの世代間対立として描いているのではないのもよい」「星野源の好演が光る」「若者vs年寄りの対立を際立たせておいて、その裏で糸を引いてる何かがありそう(たぶん星野源)なのがキモなのかも」「今日ほど外見よりも内面が気になりすぎた平さんはいなかった。私の表情が緩む事無く終わったのは星野源の演技力が今まで以上に凄すぎたから……やばかった、マジで」など、平を静かに熱演する星野源さんに注目が集まっています。
真木を裏切るか、ウーアを守るかで煩悶する平は、ソロンの回答を聞いてどんな結論に至ったのでしょうか。6月4日放送の第5話は最終回。平は7年前の献金事件の鍵を握る日記を手に入れます。それは鷲田政権を揺るがすほどの重要な内容で――。一方、自らに迫る危機を察知したスノウはサチを取り込み暴走を始め――。真木やウーアの行方から目が離せません。
【バックナンバー】
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