日本トレンドリサーチは1月27〜31日、全国の30代以下〜70代以上(各年代から250人ずつ)の男女1250人を対象に、高校での「金融教育」必修化に関するアンケートを行いました。
調査内容は「金融教育」の授業導入についてどう思うか、その理由をはじめ「金融教育」の授業はどの科目の先生が担当したらよいと思うか、高校時代に「金融教育」の授業があったら受けてみたかったか、「金融教育」の授業で具体的にどのような内容を学びたいかについて聞いたものです。
2022年4月の導入を控え、社会的な関心が集まっている現在、高校での「金融教育」にはどのような期待があるのでしょうか。高校での「金融教育」導入に賛成か反対か、またその理由についてご紹介します。
9割以上が2022年4月に始まる高校での「金融教育」導入に賛成。理由は?
「金融教育」の授業導入についてどのように思うかについて聞いたところ、全体の92.4%が「賛成」と回答しました。高校への「金融教育」の授業導入について、世代別に見ても全世代で「賛成」の割合が多い結果となっています。最も多い30代以下では60%が「賛成」、「どちらかといえば賛成」を含めると92.4%が賛成と回答しました。
「反対」「どちらかといえば反対」を合わせた結果は5.6~9.2%と、全世代で10%を切っており、全体的に金融教育の導入に期待が寄せられていることが読み取れます。
また男女別では「賛成」と回答したのは女性が57.6%、男性で50.9%と男性よりも女性の方が7%ほど多い結果になりました。「賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせると女性95.9%、男性91.3%と、いずれも賛成意見が9割を超えています。
1250人の9割以上が高校での「金融教育」導入に賛成、理由は?
30代以下〜70代以上の男女1250人のうち、92.4%が高校への「金融教育」導入に賛成していることが分かりました。具体的には「自分が学びたかった」「自分が金融の知識がなく、若いころに苦労することが多かった」「金融知識は生きていく上で必ず必要になる。私自身もっと勉強しておきたかった」など自分自身の経験から、早い時期に金融の知識を得られることのメリットを感じるコメントが多く寄せられました。さらに、「金融知識を得ることで詐欺など金融に絡む犯罪に巻き込まれない。将来設計をすることができそう」「金融の詐欺被害が多い。逆に株式投資等に極度の臆病な人も多いので教育が必要」「資産を運用することでより効率的に財産を増やすことが重要」といった、犯罪防止や将来を見据えた財産形成のための知識の必要性を回答する声も目立ちました。
「反対」と回答した人のコメントからは「他に勉強することがある」「高校生はまだ学ぶ年齢ではない」「必要なのか分からない」「社会になってから勉強すればいい」「定期テスト勉強が忙しい」「自分のときは必須科目でなかったので分からない」「内容も疑問だし、教師のほうが理解できているかどうか疑問」など年齢的、状況的に金融について学ぶ環境への疑問もうかがえました。
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