今回は、日本社会における「ジェンダー表現」について聞きました。日本の公共施設などで、ジェンダー表現に「配慮」が足りないと感じる点、または昔と比べて変化したと感じる点が「ある」と回答した人は39人、「ない」が47人、「わからない」が51人でした。
「アンケートの性別欄」にジェンダー表現の変化を感じた人も
昔と比べて変化を感じた人の回答で多かったのは、「アンケートの入力の際に男性、女性の二択ではなくなっていること(30代女性)」「アンケートの性別欄に『回答しない』などの選択肢が増えたのをよく見かけるようになった(30代女性)」など、アンケートなどで見られる性別解答欄の変化。また、「自分が子供の頃は学校の出席番号は男子が先だったが、今は男女混合になっていたり、全員を下の名前で『~さん』と呼んだりするのは良い変化だと思います(30代女性)」「小学生のランドセルの色などに男=黒、女=赤という縛りがなくなってきた(50代その他)」「制服のズボンとスカートの変化(30代女性)」など、学校生活での変化を挙げる人もいました。
「ユニセックスデザインや男性BAさんが増えた」
「通販サイトで一着の服に男女モデルの写真があること(40代女性)」「洋服屋さんでもユニセックスデザインが増えてきたと思う(20代女性)」「メイクブランドも男性のモデルやBAさんが増えてきた(40代女性)」など、アパレルやメイクでの変化を感じ取った人も。また、「男女とは別にジェンダーの方の御手洗が東京にあること(20代女性)」という声とは逆に、「やはり一番思うのはトイレです。ジェンダー表現的に考えるならば、もっとそういう方でも遠慮なく入れるどちらでも使用できるトイレがあった方がよいのでは、と思ったことがあります(40代女性)」「男性用の個室トイレが極端に少ないことにもう少し配慮がいるのではないかと思いました(40代女性)」など、トイレに関しては、まだごく一部でしか動きが見られないことを指摘する声も寄せられました。
ジェンダー表現にまだ「配慮」が足りないと感じる公共施設は?
トイレのほかにも、「男性専用車両がない(20代男性)」「ショッピングセンターで男女で販売場所が分かれていたりするところ(40代女性)」「ショッピングモール等で男性用トイレが圧倒的に少ないことや、公共の場での差別があり、生活しにくい(10代男性)」などのコメントがありました。一方、「昔に比べてLGBTQの人たちの受け入れが広くなったし、その人たちも自分の思いを発信しやすくなったと思います。取り上げられることで理解の輪が広がっていると思います(30代女性)」という声も寄せられました。
※回答者のコメントは原文ママです
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