「この夏のボーナスは減る」と予想した人が多い業種、2位は「製造業」、1位は……?

MFSは「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響」に関する調査結果を発表。「この夏のボーナスは減る」と予想した人が多かった業種、減額幅、「ボーナス返済が困難になりそう」と危機感を募らせている年代別割合が明らかになりました。

MFSは6月28日、「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響」に関するアンケート調査結果を発表しました。同調査は、現在住宅ローン返済中の30〜50代男女461名(男性239名/女性222名、30代:137名、40代:162名、50代:162名)を対象に2021年6月15~21日の期間で、インターネットにより実施。

新型コロナウイルスの影響を受け、「この夏のボーナスは減る」と予想した人が多かった業種、具体的な減額幅に加えて、夏のボーナスにおいて「住宅ローンボーナス払いの返済額」やその他の返済を考慮して「ボーナス返済が困難になりそう」と危機感を募らせている人の年代別割合などが明らかになりました。
 

「この夏のボーナスは減る」と予想した人が多い業種、1位は「公務員」

「この夏のボーナスは昨年より減る」と予想している人が多い業種TOP5(モゲチェック調べ)
「新型コロナウイルスの影響で、この夏のボーナスは昨年より減る」と予想している人が多い業種は、1位「公務員(38.2%)」、2位「製造業(35.2%)」、3位「情報通信業(31.7%)」でした。

具体的な減額幅について、「昨年より6割以上減る」もしくは「ボーナス自体がなくなる」と大きな減額を回答した人が多い業種は、1位「不動産業(15.4%)」、2位「情報通信業(13.6%)」。「ボーナスが減る」と予想した人の割合が最も多かった「公務員」の引き下げ幅は「昨年より1割程度減る」がほとんどで、他業種よりも減額幅は小さいという特徴が見られました。
 

「昨年に比べてこの夏のボーナスは減る」と予想している年代は、30代が最も多い

「昨年に比べてこの夏のボーナスは減る」と予想している年代別割合(モゲチェック調べ)
年代別では、特に30代が「昨年に比べてこの夏のボーナスは減る」と予想している人が多く、危機感を持っている人が多いようです。2020年11月の「冬のボーナス返済」調査では、30代で「昨年に比べてこの冬のボーナスは減る」と答えた人は46.2%。前回の冬のボーナス時に比べると、影響は小さくなってきていることがうかがえます。
 

関西はボーナス払いを選択している人が少ない?

住宅ローンの返済で「ボーナス払い」を選択している人の割合(モゲチェック調べ)
ボーナス時に他の月よりも多く住宅ローンを返済することで、月々の支払額を軽減することができる「ボーナス払い」。住宅ローンの返済で「ボーナス払い」を選択している人は35.6%。30代では35.0%、40代では33.3%、50代では38.3%と、年代別に大きな差はありませんでした。
関西はボーナスに依存しない家計プランを持つ世帯が多い?(モゲチェック調べ)
地域別では、全国的に見ても関西(三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)はボーナス払いを選択している人が少なく、19.8%。その他の地域と比べても、ボーナスに依存しない家計プランを持つ世帯が多いことがうかがえます。
 

夏のボーナスが「住宅ローンボーナス払いの返済額よりも低くなりそう」な人は、30代で約3割

「夏のボーナスは住宅ローンの返済額を上回りそうですか?」(モゲチェック調べ)
今年の夏のボーナス支給額が、「住宅ローンボーナス払いの返済額よりも低くなりそう」と回答した人は、30代では29.2%、40代では22.2%、50代では17.7%。さらに、夏のボーナス支給額は「住宅ローンのボーナス返済額よりも多いが、その他の返済を考慮するとマイナスになりそう」と回答した人は、30代では18.8%、40代では18.5%、50代では14.5%でした。

2つの回答を合わせると、30代では48.0%、40代では40.7%、50代では32.2%の人が、今年の夏のボーナス支給額をオーバーする返済額を抱えていることがわかります。
 

30代の3人に1人が、「ボーナス払いへの対策を検討もしくは実行済み」

「新型コロナの影響を受け、ボーナス払いについて検討・実行したことがありますか?」(モゲチェック調べ)
住宅ローンボーナス払いを選択している人で、「新型コロナウイルスの影響を受けて、ボーナス払いについて検討・実行したことがある」と回答した人は、30代では37.5%、40代では20.4%、50代では8.1%でした。

具体的な対策として「他金融機関への借り換え」を挙げる人が最も多く、特に30代では、「対策を検討・実行した」と回答した人のうち、「借り換えを検討・実行した」と回答した人は58.3%と半数以上を占めました。その他には「借り入れ先の金融機関への相談」、「FPや専門家に相談」などの回答がありました。
 

ボーナス払いにしたことを「後悔している」人は14.0%

「ボーナス払い」を選んだ理由(モゲチェック調べ)
「ボーナス払い」を選んだ理由で最も多かったのは、「毎月の返済額を減らしたかったから」(59.8%)、次いで「定年までに住宅ローンを返済したかったから」(23.8%)でした。
「ボーナス払い」を選択したことを後悔していますか?(モゲチェック調べ)
「ボーナス払い」を選択している人のうち、ボーナス払いにしたことを「後悔している」人は14.0%。30代では22.9%、40代は13.0%、50代では8.1%と、若い年代ほどボーナス払いを選択したことを後悔している人の割合が多いようです。
毎月の住宅ローン返済が「負担になっている」人は約半数(モゲチェック調べ)
毎月の住宅ローン返済が「とても負担になっている」「少し負担になっている」と回答した人は49.9%でした。

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