化学メーカーのクラレは、この春に小学校に入学する子どもと親を対象に行った「将来就きたい職業」「就かせたい職業」の調査結果を発表しました。
男の子は「警察官」が「スポーツ選手」を抜いて1位
男の子の将来就きたい職業は、1999年の調査開始以来、初めてトップが入れ替わり「警察官」が1位、「スポーツ選手」が2位でした。「スポーツ選手」の比率は、2007年をピークに徐々に下がり、2021年版は前年比5.8ポイント減の13.0%となりました。一方、「警察官」は前年比2.1ポイント増の17.2%となり、逆転しました。
2020年版で初めてトップ10入りした「ユーチューバー」は、2021年版も順位を上げて7位になりました。
女の子は4人に1人が「ケーキ屋・パン屋」になりたい
女の子の将来就きたい職業は、23年連続で「ケーキ屋・パン屋」が1位でした。同じくスイーツ系の「アイスクリーム屋」も、6位から5位に順位を上げました。「警察官」は女の子でも6位に入り、男女問わず人気が高まっています。
親が子どもに就かせたい職業は
子どもに就かせたい職業は、男の子の親は「公務員」、女の子の親は「看護師」が1位となりました。
男の子の親は「公務員」が4分の1を占め、2位「会社員」も過去最高の比率に。クラレでは「新型コロナウイルス感染症による不安定な世情を反映してか、我が子の将来に堅実と安定を願う気持ちが強く表れたのでは」と分析しています。
女の子の親は、トップ5のうち4つが医療職となり、2021年版も資格・専門性を求める傾向が見られました。
調査は2020年7月~2021年1月の期間、4月に小学校に入学する子ども4000人とその親4000人を対象にインターネット上で実施しました。