改めて確認したい平均年収
令和の時代になり、YouTuberやオンラインサロンといった新しい働き方で生活する人や、会社に属しながらも副業によって収入を増やす生活をおくる人など、様々な働き方ができるようになりつつある昨今。現在、会社員の平均年収はどのくらいあるのでしょうか。
そこで、国税庁が毎年実施している「民間給与実態統計調査」から、令和元年の平均年収を確認してみましょう。今回は、年齢、業界、企業規模の3つの観点から平均年収を紹介します。
年齢別の平均年収
まずは、年齢別の平均年収を確認します。下のグラフは、年齢を5歳ごとの階級に分け、平均年収を示したものです。
大学を卒業し、仕事をはじめる20代前半は、男性が278万円、女性が248万円となっています。男性はそこから定年を迎える60歳まで平均年収が上がり続け、55~59歳では平均が686万円となっています。
他方で女性は、結婚する人が増える20代後半が最も高く平均328万円となり、その後は平均300万円強を横ばいに推移しています。
女性の20%以上は、結婚相手に求める年収が400~500万円と言われています。上記のデータを見ると、夫の給料だけでなかなか実現できないかもしれません。そんな時は「夫婦共働きで年収600万円を目指す家計管理」をご覧ください。
業界別の平均年収
次に、業界別で平均年収を比較します。次のグラフは14の業界別に、平均年収を示したものです。なお、業界別の区分は性別ごとの数値がないため、男女合算での平均となります。
この統計調査によれば、上位、下位の3位は下記のようになります。
〇平均年収上位3業界
電気・ガス・熱供給・水道業 平均824万円
金融業・保険業 平均627万円
情報通信業 平均598万円
〇平均年収下位3業界
サービス業 359万円
農林水産・鉱業 296万円
宿泊業・飲食サービス業 259万円
企業規模別の平均年収
最後に、企業規模(事業所の属する企業の組織及び資本金階級別)ごとの平均年収を確認します。男性、女性ごとに示したグラフが下記です。
男性は、企業規模が大きくなるにつれて平均年収も高いことがわかります。1億円以上の企業規模になると、男性の平均年収は569万円となります。
最も平均年収が高いのは、10億円以上の企業規模となっており、男性で平均738万円、女性で359万円となっています。
以上、今回は、国税庁の「令和元年分 民間給与実態統計調査」から、年齢、業界、企業規模に観点を絞り、平均年収を紹介しました。