2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大が就活シーズンと重なり、就活イベントが中止になるなど、予期せぬ事態に就活中の学生さんも企業側も大変な苦戦を強いられた1年でした。
MMD研究所は3月16日、「オンラインでの就職活動に関する実態調査」の結果を発表しました。同調査は2021年2月15~25日の期間、予備調査で全国15~25歳の学生4875人、本調査でオンライン就活を経験したことがある学生329人を対象に実施されたもの。
オンラインでの就活を実施した企業動向や経験者による、オンライン就活のメリット・デメリットがわかりました。
オンライン就活経験者は69.4% 「IT業界」が男女ともに最多
2020年に就活を行う予定があった学生1919人に就活の実態を聞いたところ、「オンラインで就職活動をした」人は29.2%、「実際に訪問もし、オンラインでも就職活動をした」人が40.2%で、オンラインで就活をした人は合わせて69.4%でした。
オンラインで行った就活イベントは「説明会」が84.7%で最も多く、次いで「1次面接」が58.5%、「筆記試験」が48.1%でした。
オンラインで就活を行った業界は、男性では「IT業界」が最も多く、次いで「自動車・機械」「食品」。女性も「IT業界」が最も多く、「食品」「サービス」が続きました。
オンライン就活のメリット・デメリットは?
オンライン就活のメリットで多かったのは「移動がない」「遠方でも受けやすい」でしたが、その影響もあって「受ける会社の数が増える」「オンラインでなければ受けないような企業も受けやすい」など、選択肢の幅が広がったという回答が見られました。
また、「面接の内容をすぐにメモできる」「2画面にしてメモを見ながら話せる」など、対面の面接ではできないことがオンラインではできるというメリットも。
逆に、オンライン就活のデメリットとして最も多かったのは、「会社の雰囲気がわかりにくい」でした。周辺機器の準備やアプリのダウンロード、環境の整備の必要性などが大変という面も挙げられましたが、「他の学生とのコミュニケーションがとりにくい」という回答も見られました。
オンラインでの就活「今後もっと普及してほしい」人が85.4%
オンライン就活経験者329人に「オンラインでの就活が今後もっと普及してほしいか」と聞いたところ、「そう思う」が36.8%、「ややそう思う」が48.6%となり、あわせて85.4%の人が、今後オンライン就活が普及してほしいと回答しました。オンラインで行ってほしい就活イベントは、「説明会」が最も多く、次いで「1次面接」「筆記試験」でした。
2021年もコロナ禍での就活は続き、オンラインでの就活を経験する人はますます増えていきそうです。経験者が挙げたメリット・デメリットを参考に、新しい形の就活を戦い抜いていきましょう。
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