オンライン就活を実施「IT業界」の次に多いのは? 2020年の就活生調査

MMD研究所は3月16日、全国の15~25歳の学生を対象とした「オンラインでの就職活動に関する実態調査」の結果を発表しました。オンライン就活の実施はどの業界が多かったのか、経験者によるオンライン就活のメリット・デメリットなどが分かりました。

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大が就活シーズンと重なり、就活イベントが中止になるなど、予期せぬ事態に就活中の学生さんも企業側も大変な苦戦を強いられた1年でした。

2020年、オンライン就活を取り入れた企業はどの業界が多い?

MMD研究所は3月16日、「オンラインでの就職活動に関する実態調査」の結果を発表しました。同調査は2021年2月15~25日の期間、予備調査で全国15~25歳の学生4875人、本調査でオンライン就活を経験したことがある学生329人を対象に実施されたもの。


オンラインでの就活を実施した企業動向や経験者による、オンライン就活のメリット・デメリットがわかりました。
 

オンライン就活経験者は69.4% 「IT業界」が男女ともに最多

オンライン就活を経験した人は、合わせて半数以上

2020年に就活を行う予定があった学生1919人に就活の実態を聞いたところ、「オンラインで就職活動をした」人は29.2%、「実際に訪問もし、オンラインでも就職活動をした」人が40.2%で、オンラインで就活をした人は合わせて69.4%でした。
 

オンラインで行った就活イベントは「説明会」が84.7%で最も多く、次いで「1次面接」が58.5%、「筆記試験」が48.1%でした。

オンライン就活を実施した業界は男女ともに「IT業界」がトップ

オンラインで就活を行った業界は、男性では「IT業界」が最も多く、次いで「自動車・機械」「食品」。女性も「IT業界」が最も多く、「食品」「サービス」が続きました。
 

オンライン就活のメリット・デメリットは?

オンラインでなければ受けなかった企業に挑戦できたという回答も

オンライン就活のメリットで多かったのは「移動がない」「遠方でも受けやすい」でしたが、その影響もあって「受ける会社の数が増える」「オンラインでなければ受けないような企業も受けやすい」など、選択肢の幅が広がったという回答が見られました。
 

また、「面接の内容をすぐにメモできる」「2画面にしてメモを見ながら話せる」など、対面の面接ではできないことがオンラインではできるというメリットも。

「会社の雰囲気がわかりにくい」ことをデメリットに挙げた人が多い

逆に、オンライン就活のデメリットとして最も多かったのは、「会社の雰囲気がわかりにくい」でした。周辺機器の準備やアプリのダウンロード、環境の整備の必要性などが大変という面も挙げられましたが、「他の学生とのコミュニケーションがとりにくい」という回答も見られました。
 

オンラインでの就活「今後もっと普及してほしい」人が85.4%

オンライン就活経験者329人に「オンラインでの就活が今後もっと普及してほしいか」と聞いたところ、「そう思う」が36.8%、「ややそう思う」が48.6%となり、あわせて85.4%の人が、今後オンライン就活が普及してほしいと回答しました。オンラインで行ってほしい就活イベントは、「説明会」が最も多く、次いで「1次面接」「筆記試験」でした。
 

2021年もコロナ禍での就活は続き、オンラインでの就活を経験する人はますます増えていきそうです。経験者が挙げたメリット・デメリットを参考に、新しい形の就活を戦い抜いていきましょう。


【おすすめ記事】

東大生はこれを経験している!1000人に聞いた幼少期の体験

東大生も危険視する「努力しても成績が伸びない子」の勉強法

「子どもがなりたい職業」にもコロナ影響!? 1位は

来春入学の「ラン活」が早くもスタート!人気カラーや予算は?

日本の新学期・入学式が4月始まりの理由


【関連リンク】

プレスリリース(MMD研究所)

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】