日本ではここ数年、地震や台風、集中豪雨など、自然災害が多発していますが、それらの災害に付随して起こり得るのが「停電」です。2月13日に発生した地震でも関東地方で大規模停電が発生しました。
日本トレンドリサーチは2月26日、「停電」に関するアンケート結果を公開しました。停電の経験有無や、回答から分かった停電のとき役に立ったもの、用意しておけばよかったものを抜粋して紹介します。
停電を夜間「18:00~24:00」に経験している人が75.9%
「停電を経験した時間帯」は夜間の「18:00~24:00」が75.9%と最も多く、暗くなって灯りが必要だったり、食事の準備をしたりと、電気がないと一番困る時間帯に停電を経験している人が多いことが分かりました。
停電のとき役に立ったものは? 懐中電灯、電源、調理不要の食料など
実際に停電を経験した人に、停電時に用意しておいてよかったと思ったこと、役に立ったものを聞いたところ、「意外に役に立ったのがろうそくでした」(50代・男性)、「ヘッドライトは照らしても両手を使えるので便利」(50代・男性)、「PHEVの車。その充電池を使って冷蔵庫等を利用することができた」(60代・男性)といった意見がありました。
オール電化住宅に住む人からは「スナック菓子。数日間の停電であったため、調理せず食べられるおやつを大量に保持しており助かりました」(50代・女性)、「寒い季節だったので、石油ストーブがあって助かりました」(40代・女性)といった意見も。
停電時、「用意しておけばよかった」と後悔したことは?
停電も含め、災害への対策、準備をしている人は多かった一方で、「これがあればよかったのに」と、準備をしていなくて後悔したことはあったのでしょうか。
以下、回答者の意見を抜粋して紹介します。
■非常食、調理不要の食料
- いつまで停電が続くか分からないので、非常食を用意していなかったことを後悔しました(30代・女性)
- 調理しなくてもすぐに食べられるもの(40代・女性)
■充電、電池など「電源」の不足
- 懐中電灯の電池。いざ懐中電灯を使おうと思ったら、電池切れで使えなかった(40代・女性)
- モバイルバッテリーの充電が不足だった(50代・男性)
- 3日間停電になったので、もっと充電池が必要だった(60代・男性)
- 100V用のバッテリー。Wi-Fiを使うために欲しかった(60代・男性)
- オール電化なので、太陽光発電や小型のソーラーパネルと蓄電器は必要だったと思った(30代・女性)
準備をしていても、いざ使ってみると充電不足だったり容量が足りなかったり、ということも多いようです。
■季節に応じて必要なものも
- クーラーボックスと氷。冷蔵庫が使えなくなって食品が傷んでしまった(30代・女性)
- 夏の台風での停電だったのでかなり蒸し暑く辛かった。バッテリーまたは蓄電式の冷房器具があれば良かったと思った(50代・女性)
- ファンヒーターが使えないため、石油ストーブ(50代・女性)
■準備段階では気付けないものもたくさん
- やかん(電気ポットしかないとお湯が沸かせない)(50代・女性)
- カセットコンロのガスボンベを切らしていて使えなかったこと(40代・女性)
- ロウソクがすぐなくなってしまった。数が必要(50代・男性)
- スリッパなしでけがをした(70代・男性)
- 車のガソリンを満タンにすること(70代・男性)
- お風呂に水をためておけばよかった(40代・女性)
「懐中電灯くらいしか用意していなかったが、それがすぐわかる所に無く探し回っていたので、置く場所をきちんと考えないといけないと思いました」(40代・男性)という声もあるように、ただ用意しておくだけでなく、すぐに取り出せる場所に置くこと、家族全員が場所を知っていることなども重要なようです。
台風のように、事前に来ることが分かっている災害であれば、水を溜めておく、必要なものを近くに置いておくなど、あらかじめ準備できることはあります。しかし、地震のようにいつ起こるかわからない災害や予想以上の集中豪雨なども、日本では少なくありません。いつ災害が起こっても困らないように、もう一度自宅の防災グッズを確認・準備しておきましょう。
※同調査は、2月10~26日の期間に、事前調査で停電を経験したことが「ある」と回答した全国の男女計2200名を対象に実施したものです
出典:日本トレンドリサーチ