低・中速ギア時も空回り感がなくパワフル! ヤマハ『PAS』新モデル

世界初の電動アシスト自転車、ヤマハ『PAS』の2020年モデルが発表されました。最大のトピックスは新開発のアシスト制御技術を搭載したことですが、実際の乗り心地はどこまで変わったのでしょうか? 新旧モデルを比較できる試乗会も開催されたので、その模様と共に最新『PAS』情報をお届けします。

世界初の電動アシスト自転車、ヤマハ『PAS』の2020年モデルが発表されました。最大のトピックスは新開発のアシスト制御技術を搭載したことですが、実際の乗り心地はどこまで変わったのでしょうか? 新旧モデルを比較できる試乗会も開催されたので、その模様と共に最新『PAS』情報をお届けします。

乗り心地と利便性をグンと向上させた「スマートパワーアシスト」

今回、発表されたのは、スタンダードな『PAS Withシリーズ』3モデルと、子供乗せタイプの『PAS unシリーズ』5モデル。「乗り心地の進化」をテーマに開発されており、新たなアシスト制御「スマートパワーアシスト」を搭載しています。

これまでの電動アシスト自転車は、登り坂などでペダルの重さを感じて1速や2速の軽いギアに切り替えると、アシストパワーを感じにくく足が空回りしている感覚を覚えることも。一方、新登場の「スマートパワーアシスト」搭載モデルは、早い足の動きになる高回転ペダリング時も、空回り感なく伸びやかでパワフルなアシストを実現しています。

さらに、ペダルを漕ぐ力や回す速さ、路面状況などをセンサーで検知し、最適なアシストパワーを自動制御する「スマートパワーモード」も新たに搭載。坂道では自動で「強」モードレベルのアシストに、平坦な道や下り坂では不要なパワーを自動でセーブしてくれます。急な坂道に差し掛かったときなど、アシストモードを変更する際に手元で切り替える必要がないため、電動アシスト自転車に不慣れな人や運転に集中したい人も安心して走行できます。

アシストモードは「スマートパワーモード」のほか、常にパワフルな「強モード」、賢く節電できる「オートエコモードプラス」という3段階を設定。前回の電源オフ時に選択していたモードが記憶されるので、いつも同じモードを使う人もいちいち設定し直す手間が省け、利便性がアップしています。

ハンドル左に取り付けられた液晶5ファンクションメーター。​​アシストモードの切り替えができるほか、
バッテリー残量、残りアシスト走行可能距離、時間なども表示されます。

新アシストユニットの採用で、乗り心地はどう変わった?

では、「スマートパワーアシスト」の採用により、『PAS』の走行性能はどこまでどのくらい進化しているのでしょうか? 最もスタンダードな『PAS With』の新旧モデルに乗り、平坦な道と登り坂で走らせてみました。

まずは旧モデルを試乗した後、平坦な道で新モデルにまたがり、ギアを2速に入れて出発! 急な動き出しでビックリすることもなく、スムーズに発進できました。途中、試しにギアを1速に入れてペダルを高速で漕いでみたところ、空回りする感覚は皆無。続く登り坂では最初から1速に入れたままで走りましたが、パワーがしっかり伝わっている手応えを感じます。旧モデルを試乗したときには、特に気にならなかった部分だけに、新モデルのアシスト力がいかに進化したかを実感できました。

「スマートパワーモード」は、一度体験すればわかる便利さです。もともとギアの変更も頻繁に行わない身としては、手元に目を遣って切り替えるのは至難の業。タイミングを見計らっているうちに変える必要がなくなることも多いだけに、すべて『PAS』にお任せできる気楽さと安心感にはとても助けられました。もはや、「スマートパワーモード」さえあればいいと思えるくらい。さすがは電動アシスト自転車の先駆メーカー、こうした細かなところにまでしっかり配慮されているんですね。

試乗会場には、子供載せモデルも用意されていました。『PAS Kiss mini un SP』(写真左)の繭型のフロントシート「Cocoon Room(コクーンルーム)」は、片手でも操作ができ、子供の​​​​​乗せ降ろしがしやすいのが特徴。『PAS Babby un SP』(写真右)のリヤチャイルドシートも、包み込むような形状で頭部や足元をしっかり覆ってくれます。

新色も登場し、見た目もますますおしゃれになったヤマハ『PAS2020年モデル。一度店頭でチェックしてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】

ヤマハ『PAS』公式WEBサイト

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