神奈川県が取り組む「マグカルナイト」とは
2017年11月22日(水)から神奈川県文化課が行う取り組み「マグカルナイト」が横浜・関内地区でスタートした。毎週水曜日の夜、マルチエンタメライブ食堂 「ヨコハマスリーエス」(横浜市中区太田町4-15)を会場に、様々なパフォーマンスを投げ銭で行うというもの。どういう目的でスタートしたのか、担当者に伺った。
神奈川県では文化芸術の魅力で、人を引き付け、地域のにぎわいをつくりだすことを目指す「マグネット・カルチャー」(略称:マグカル)の取り組みを推進している。2013年からは神奈川県公式の文化発信ポータルサイト「MAGCUL.NET(マグカル ドット ネット)」というウェブサイト等を立ち上げ、演劇・ダンス・音楽・など神奈川県内の文化芸術情報をリアルタイムで発信している。
URL:MAGCUL.NET http://magcul.net/
スタンダップコメディ、ジャズ、大道芸を週替わりで開催
今回スタートした「マグカルナイト」はマグカルの取り組みの一環で、飲食しながら気軽に楽しめるエンターテインメント空間を提供していくもの。2018年3月末までの毎週水曜日に、スタンダップコメディ、ジャズ、大道芸を週替わりで行う。
神奈川県が特に力を入れているのが、スタンダップコメディの普及だ。日本スタンダップコメディ協会(清水宏会長)と連携し、その魅力を神奈川から広く全国、そして世界へ発信したいとしている。スタンダップコメディとは、欧米で人気のトーク芸で、一人でステージに立ち、皮肉や社会風刺を交えた様々な話題について、アクションを交えながらまくし立てるスタイルが定番となっている。
11月22日(水)に行われた第1回「マグカルナイト」には、日本スタンダップコメディ協会会長の清水宏さんが登場。入国審査で起きたトラブルや邦画のおかしな英訳などをテーマに、身ぶり手ぶりを交えながら一人で何役もこなし、45分間、汗を飛び散らせながら熱演した。清水さんの軽妙な語り口とくるくる変わる表情に引き込まれ、会場内は絶えず爆笑の渦に包まれた。
文化課担当者は、「文化芸術でにぎわいを創出するための専門的意見を伺う『マグカル・テーブル』という有識者会議を開催しており、そのメンバーの一人で、日本スタンダップコメディ協会のメンバーでもある俳優・演出家のラサール石井さんから、『スタンダップコメディがまだ日本ではあまり知られておらず、神奈川県発のエンターテインメントとして広めていきませんか』とのご提案をいただき、スタートしたものです。たった一人で観客と向き合う渾身のステージは、人を引き付ける魅力があり、神奈川県が取り組むマグカルそのもの。マグカルナイトでスタンダップコメディに触れていただければ」と、話す。
水曜日の夜に行うのは、企業や自治体などでノー残業デーが水曜日に多く設定されているから。まずは横浜市内で毎週開催してみて、今後の方向性を検討していくとのことだ。
「マグカルナイト」は、2018年3月末までの毎週水曜日(12月27日、1月3日、3月21日は休止)、18:00開場、19:30~、21:00~の2ステージ(入れ替えなし)で開催される。入場は無料、要ワンドリンク以上のオーダー。会場は、マルチエンタメライブ食堂 「ヨコハマスリーエス」(横浜市中区太田町4-15、みなとみらい線馬車道駅<5番出口>から徒歩約5分)。12月6日はジャズの演奏があり、以後年内は、12月13日はスタンダップコメディ、12月20日は大道芸を予定している。
URL:マグカルナイト(神奈川県ウェブサイト)