「SAV」を謳う新型BMW X3
BMWは「X」モデルをSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)ではなく、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と命名していて、日本ではサイズ的にも中核モデルといえるのがBMW X3だ。その心は、「アクティビティ」という言葉から分かるように、より活動的な、スポーティな走りが可能という意味で、SUVよりもよりスポーティと強調している。
さて、10月19日に新型BMW X3が発売された。このプレミアムミドルサイズのSUVは、今年9月にアウディQ5、先日にはボルボXC60が発表され、新車ラッシュになっている。
これは個人的な想像に過ぎないが、東京モーターショー前に発表することで、「埋もれてしまう」ことを防ぐ意味もあるのかもしれない。
迫力あるキドニーグリルに注目
さて、2003年に初代が登場して以来、150万台以上を世界で販売したという3代目BMW X3。外観では「キドニーグリル」と呼ばれるBMWのフロントグリルを中心に迫力ある顔つきを採用。
サイドはよりスポーティなキャラクターラインになり、フロントフェンダー後ろのエアブレードも特徴。さらにリヤまわりは、新しい形状でワイドなコンビランプが目を惹く。
内装は質感向上と使い勝手向上が図られている。とくに、i-Driveコントローラによる操作に加えて、ディスプレイを指で操作できるタッチパネルディスプレイを採用したことで、ナビやオーディオなど車両設定のほか、「つながるクルマ」というコネクティビティによる情報量増加に対応している。
安全装備もBMW最新技術が用意されていて、部分自動運転技術を実現する各種機能が標準装備で盛り込まれている。
今回のBMW X3に加えて、2016年に大ヒットになったメルセデス・ベンツGLC、そしてアウディQ5、ボルボXC60など多彩な選択肢が新型モデルにスイッチし、輸入SUVは出揃った感がある。BMW X3はスポーティなブランドイメージを武器にどこまで拡販できるか注目だ。