東京モーターショー2017では2台のSUVに注目
三菱自動車は、日産自動車との合弁事業である軽自動車、そしてEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)といった電動化車両、そしてSUVという強みに特化している。
2017年の東京モーターショーでは、まず世界初公開の「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」に注目だ。
「EVOLUTION(エボリューション)」といえば、かつてパジェロなどのSUVとともに同社のシンボル的存在だったランサー・エボリューション(ランエボ)というスポーツセダンに使われていたネーミングで、ランエボは高い旋回性能(コーナリング性能)も自慢だった。
同コンセプトカーは、「e-EVOLUTION」という車名からも分かるように、「EVを進化させる」という想いが込められているという。
大型駆動用バッテリーに加えて、フロントに1つ、リヤに2つの3つのモーターが搭載されたトリプルモーター方式4WDシステムを採用することで、EVでも意のままのハンドリングを得ているという。
2018年3月までに発売される新型エクリプス クロス
三菱のSUVは、生産中止の噂もあるパジェロを筆頭に、いまの看板車種であるアウトランダー/アウトランダーPHEV、先日マイナーチェンジを受けたばかりのRVRがある。
ここに加わるのが、世界戦略車の「エクリプス クロス」。アウトランダーのプラットフォームを使い、クーペSUVというコンセプトで仕立てられた新型SUVのエクリプス クロスも同社のかつてのスポーティクーペ/カブリオレである「エクリプス」という車名を復活させ、クロスオーバーを意味する「クロス」を付け加えている。
クーペ風SUVというスポーティかつ存在感のあるフロントマスクなどが見どころで、新開発の1.5L直噴ガソリンターボエンジンを採用するなど、ダウサイジングによる燃費向上を図りながら、2.4L自然吸気エンジン並のトルクを実現しているという。
さらに、電子制御式4WDと車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載。「S-AWC」はアウトランダーに搭載されているが、「ランエボ」などでも培われた三菱自慢の制御技術で、高い操縦安定性とハンドリングが期待できる。