9月中旬から羽田発着の国内路線で運航
フランスの航空機メーカー・エアバスとANAが9月7日、ANAにエアバスのA321neo型機の初号機がドイツ・ハンブルクで引き渡されたことを発表した。同機は、翌8日に日本に到着する予定。ANAではこのA321neoを9月中旬から、国内線の羽田発着の定期便で運航開始する。
ANAが受領したA321neoは、プレミアムクラス8席と普通席184席の合計194席となる国内線仕様。A321neoとしては初めて、すべての座席に機内エンターテイメントシステムが装備され、約60タイトルものビデオコンテンツなどが楽しめる。
国内線で初めて全席に機内エンターテイメントシステム
プレミアムクラスには電動リクライニングシートが採用され、国内線最大級の50インチのシートピッチ、レッグレスト・フットレストも完備。スマートフォンなどシート回りの小物収納スペースも充実する。パーソナルモニターはタッチスクリーン型12インチで、普通席の10インチより大きい。パソコン電源やUSB充電ポートもシートごとに装備する。
普通席は、最新の薄型軽量シートで、滑りにくい布シートが採用され、パソコン電源やUSB充電ポートも完備。そして、プレミアムクラスと普通席の両方で、2015年1月から一部路線で導入済みの機内インターネットサービス「ANA Wi-Fiサービス」(ライブテレビなど無料、インターネット接続サービスは有料)が楽しめる。
ANAは現在、A320シリーズを16機保有する。今後、2023年末までにA320neo8機、A321neo21機、さらに総2階建て大型機A380を3機受領する予定。
世界のベストセラー機シリーズ、燃費効率が座席あたり15%削減
A321neoは、これまで製造されてきたA319やA320など単通路型のベストセラー「A320ファミリー」における最新機材A321のオプション。エアバスによると、A321neoは2010年12月のローンチ以降、世界45社以上から1,400機以上を受注し、80%を超える市場シェアを達成しているという。特に、A321neoは従来機のA321ceoと比べ、1座席あたりの燃費効率が15%向上しているのが特徴。航続距離は3,000海里(5,556km)にも及ぶ。
ほかにも、機内の騒音を削減、LED照明の採用など、A321neoには最新の航空機技術が多く導入されている。機内の快適性が上がることで、飛行機の旅がさらに楽しめそうだ。
【関連サイト】