メルセデス・ベンツの新型Eクラスクーペが発表
セダン、ステーションワゴンに続き投入されたメルセデス・ベンツのEクラスクーペ。現行Eクラスは、日本市場で約1万台を売り上げ、同ブランド内でのシェアは16%に達する基幹モデルのひとつだ。5月31日に発表された新型Eクラスクーペの魅力に迫る。
スタイリッシュにしかも広くなった新型Eクラスクーペ
流麗なスタイリングが魅力のクーペは、セダンやワゴンよりもパーソナル感があり、スマートなカーライフスタイルを送る独身の方やDINKs(ディンクス/子どもを持たない夫婦)などに向くモデルだ。
初代は1968年に登場し、途中CLKクラスと車名を変えたものの、Eクラスクーペに車名を戻している。
新型Eクラスクーペは、流れるようなルーフライン、力強さを強調したフロントマスク、2分割式のLEDリヤコンビランプなどが外観上のポイントだ。
さらに、クーペの後席は、荷物の置き場、そして友人などが座るエマージェンシーシートというのが実情だろう。しかし、新型Eクラスクーペは、セダンやワゴンに乗降性では及ばないものの、後席に収まってしまえばリラックスして座れる広さ、そしてシートの作りにも注力。急なゲストであっても窮屈な思いをさせたくない、という想いから設計されたという。
「自動車線変更」を含めた「部分自動運転技術」を採用
そして、Eクラスクーペもセダン、ワゴンと同様に、現在の市販車でトップクラスの充実度を誇るドライバーサポート機能、そして高い精度を実現。それは、「部分自動運転技術」と表現できるレベルにある。なお、自動運転のレベル(段階)では、いわゆる「レベル2」にあるが、ほかの「レベル2」のモデルよりも高い精度を実現している印象を受ける。
代表例が、高速道路上でドライバーがウインカーを上げると自車周辺の車両を監視(検知)し、自動的に車線変更をする「アクティブレーンチェンジングアシスト」。
私もセダンで体験済みだが、ウインカーを上げるだけで自動的に車線変更してくれるので長距離では重宝する。しかもヒューマンエラーを起こす可能性があるドライバーの目視などよりも精度が高いという優れモノだ。
ほかにも車間距離を自動的に保つアダプティブクルーズコントロールや車線を維持するレーンキープアシストの精度(強めに介入してくる)も非常に高い。Eクラスクーペに限らないが、こうした「ドライバーエイド」は購入の大きな理由になりそうだ。