Cセグメントのリーダーがビッグマイナーチェンジ
Cセグメントと呼ばれる実用車クラスのベンチマーク(指標)として定評のあるフォルクスワーゲン・ゴルフがビッグマイナーチェンジを受けた。現行モデルが7世代目であり、8代目への中間地点くらいの進化ということから「ゴルフ7.5」と表現する向きもある。一体何が変わったのだろうか?
VWの代表車種・ゴルフのマイナーチェンジは4年ぶり
ドイツ語で「国民車」や「大衆車」という意味の社名を掲げているフォルクスワーゲン。その代表車種といえばもちろんゴルフで、初代は1974年に欧州で発売されている。7代目の現行フォルクスワーゲン・ゴルフは、「MQB」と呼ばれるモジュールプラットフォームを採用し、走りから使い勝手、安全性までライバルの指標であり続けている。
5月25日に発表、5月29日から発売される新型フォルクスワーゲン・ゴルフは、約4年ぶりのマイナーチェンジを受けたことになる。
車内のデジタル化など3本柱のマイナーチェンジ
「車内のデジタル化」、「安全装備のアップデート」、「スポーツモデルのエンジン性能向上」という3本柱を軸に、ヴァリアント(ステーションワゴン)、そしてヴァリアントをベースとしたワゴン派生型SUVの「オールトラック」まで、ゴルフ・シリーズ全体をマイナーチェンジし、6モデル/11グレードを登場させた。
「車内のデジタル化」では、メーターディスプレイのデジタル化をはじめ、ラジオおよびナビゲーション用ディスプレイを大型化するだけでなく、指先の動きで操作できる「ジェスチャーコントロール」をフォルクスワーゲンとして初採用。専用アプリを手持ちのスマホにダウンロードすれば、同乗者がラジオや各メディア、ナビの目的地検索なども可能になる。
「安全装備のアップデート」は、来たるべき自動運転を見据えたもので、渋滞時追従支援システムや歩行者検知機能付きのプリクラッシュシステムなどを搭載している。
「スポーツモデルのエンジン性能向上」では、ゴルフGTIを10ps引き上げて最高出力230ps、ゴルフRを30ps高めているほか、新開発となる湿式7速DSGをゴルフRに組み合わせた。
クラスをリードし続ける商品力を備えた
先述したように、フォルクスワーゲン・ゴルフは、メルセデス・ベンツAクラスやBMW1シリーズ、プジョー308などの輸入Cセグメントはもちろん、SUBARUインプレッサやトヨタ・カローラなどにとって今も昔も指標であり続けている。今回のマイナーチェンジにより、