10分足らずで装着できる手軽さ！ノルウェー生まれの布製タイヤチェーン「オートソック」

筆者が住む京都では多くの人がスタッドレスで過ごしています。けれども今冬がまさにそうだったように「もう雪なんて降りそうにない」と思っていたらまた降って、なんて状況が何度も続くと、夏タイヤに戻すタイミングがとても難しい。案の定、３月半ばにもなって夏タイヤに戻した途端、また雪が降ってしまいました。もう春はすぐそこだから再びスタッドレスに戻すのも手間だし、かといってタイヤチェーンの手持ちもありません。
 

ノルウェー生まれの布製タイヤチェーン「オートソック」を装着

そこでノルウェー生まれの布製タイヤチェーン「オートソック」を使ってみることに。カンタンに装着できるとは聞いていたけれど、想像以上に楽だったので驚きました。 愛車パンダクロスの前輪※に初めて取り付けてみましたが、半分被せて、少しクルマを動かし残りを付けて、ものの10分足らずで完了。
※4WDだけどFFベースのため。オートソックに限らずチェーン類も取り付け輪には注意が必要です

以前、別の愛車に一般的なチェーンをつけようとした際には、不慣れなこともあってか、震える寒さのなか40分近くもかかってしまったことを思い出します。チェーン装着時はタイヤハウスの裏側に触れてしまうことも多く、意外と袖周りが汚れることが多いので付属の長手袋も嬉しかったです。
  何よりチェーンをつけていないと錯覚してしまうほど“乗り心地”がよく、一般的なタイヤチェーンと比べて乗り心地の劣化がほとんどありませんでした。それでいてシャーベット状の路面でもしっかりとグリップします。何しろ見た目も装着もあまりに手軽だったので、正直、走りはじめはちょっと疑心暗鬼でしたが、そのうち何も気にせずに安心してドライブできるように。さすが自動車メーカーの純正指定を得ているだけのことはあります。

女性でも簡単に着脱

外すのはさらに簡単。オレンジの紐を引っ張って、また少しクルマを動かすだけ。後はスポンと楽に脱がせることができる。使用後、洗って乾かして折り畳めばとてもコンパクトで、ラゲッジにポンと置いておけるのも嬉しい。試しに妻にもトライしてもらいましたが、問題なく着脱できました。
この手軽さを味わってしまうと、来シーズンはもうスタッドレスタイヤには戻れないかもしれません。路面コンディションが日毎、時間毎に変わるような地域ならいざ知らず、冬用タイヤの必要な日が１シーズンに数日しかない、というような場所でクルマを使う際には強力な味方になりそうですね。