「夏目漱石も愛用してた胃腸薬って本当?」「130年も前に発見された成分が今も使われてるの?」第一三共ヘルスケアの開発メンバーに聞いてみた!
ロキソニンやルル、ガスター10などでおなじみの第一三共ヘルスケアが、素朴な疑問にメディカル視点でお答えしながら製品開発にかける想いを語る動画シリーズ「Medi Theater」。第2話は、第一三共胃腸薬シリーズ。気になる疑問を研究開発メンバーが解決します!
All About ニュース編集部
2025.02.05
ロキソニンやルル、ガスター10などでおなじみの第一三共ヘルスケアが、素朴な疑問にメディカル視点でお答えしながら製品開発にかける想いを語る動画シリーズ「Medi Theater」。
第2話は、第一三共胃腸薬。夏目漱石も愛用していた薬「タカヂアスターゼ」をルーツとしています。「どんな薬なの?」「130年も前に発見された成分が今も使われてるの?」気になる疑問を研究開発メンバーがお答えします!
Q. タカヂアスターゼってどんな薬?
答えてくれるのは、研究員の瀬戸山さんと開発担当の横溝さん。よろしくお願いします!
1つ目は、夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んだ方からの「タカヂアスターゼはどんな薬なのでしょうか?」という疑問。
作品中に『大飯を食った後でタカジヤスターゼを飲む』という一節があり、漱石自身もタカヂアスターゼという薬を愛用していたと言われています。
タカヂアスターゼは、米麹エキスから抽出された消化酵素で、現在の第一三共胃腸薬に含まれる「タカヂアスターゼN1」の元にもなっています。
開発したのは、第一三共の前身にあたる三共株式会社の初代社長であり、2024年5月全米発明家殿堂入りも果たした高峰譲吉氏。タカヂアスターゼのタカは、高峰のタカなんです!
どのような薬なのか、瀬戸山さんに実験を見せてもらいました。
デンプンを溶かして、ヨウ素液で青く着色した2つの水の片方にタカヂアスターゼを入れます。
次に、それぞれを人の体温に近い40℃で10分間加熱します。
すると、タカヂアスターゼを加えた方だけ色が消えました。
タカヂアスターゼにデンプンを分解する働きがあることが分かります。さらに、粘り気のあるデンプンの中にタカヂアスターゼを入れる実験も見せてもらいました。
混ぜていくうちに粘り気がなくなり、サラサラとした液体に変化。タカヂアスターゼの優れたデンプンの分解力が分かります。
「大飯を食った後」の胃もたれを防ぐのにぴったりですね!
Q. 130年も前に見つかった成分を今でも使っている理由は?
続いて、普段から胃腸薬を服用している方からの「130年も前に発見された成分を今でも使っているのはなぜ?」という疑問。
タカヂアスターゼは非常に有用な成分で、現代でも十分通用するポテンシャルを持っています。
さらに130年で変化した食や生活のスタイルに合わせて、デンプンだけでなくたんぱく質の消化力も併せ持つ「タカヂアスターゼN1」に改良されました。
現在の第一三共胃腸薬には脂肪を分解する「リパーゼAP12」も含まれているので、油っぽい食べ物の消化も助けてくれます。
そして「第一三共胃腸薬プラス」は、普通の乳酸菌よりも熱や胃酸によるダメージを受けにくい有胞子性乳酸菌の「ラクボン」も配合。生きたまま腸に届いて効果を発揮するので、胃と腸をWでケアできます。
培ってきた研究開発力を活かして、未来を切り拓く。まさに第一三共ヘルスケアの企業努力の結晶ともいうべき胃腸薬ですね!
説明をしてくれた横溝さんは、高峰譲吉氏の功績について「高い志を持って新しい価値を作ったところに感銘を受けました」とのこと。
実験を見せてくれた瀬戸山さんも、さまざまな発明や発見で製薬以外のほかの産業の発展にも貢献したことから「幅広い視点を持っている点が尊敬できると思いました」と語ってくれました。
Q. 第一三共ヘルスケアでどんな仕事をしていますか?
疑問に答えてくれたお二人に、普段のお仕事についても伺いました。
まずは、開発担当の横溝さん。市場や競合環境をリサーチして、薬の処方や成分の配合を考えるそうです。
そこから関係者と共に製剤化や承認申請、最後は包装のデザインなども行い、製品を世の中に送り出すとのこと。高峰譲吉イズムを感じる幅広い業務内容ですね。
一方、研究員の瀬戸山さんは、医薬品の製剤研究を担当。
病院で処方される薬と違って、生活者の方に選んでもらう薬である以上、「幅広い視点を持っている方が寄り添った製品を作れる」と考えて、普段から他業界の技術や考え方を業務に活かすことを意識しているそうです。
こちらも高峰譲吉氏のような志の高さ!お二人ともさすがです……!
Q. 第一三共ヘルスケアで働いてよかったと思う瞬間は?
最後は、自己実現と社会貢献の両方ができる就職先を選びたい大学院生の方からの「今の会社での働きがいや、ここで働いて良かったと思う瞬間を教えてください」という疑問。
横溝さんは、製品の企画段階からお客さまの元に届けるまで、一貫して携われることが魅力とのこと。自分が企画した製品が実際にお客さまの手に届いて、喜びの声をもらったときに働きがいを実感するそうです。
瀬戸山さんは、製品開発に自分の手を動かして携わって、モノができていくことを実感できることが仕事をしていて面白いと感じるとのこと。
香料などで薬の苦みをマスキングする「味付け」がある薬に携わることが多いため、薬を飲むのが苦手な人にも飲んでもらえるような「ものづくり」をしたいという思いも語ってくれました。
瀬戸山さん横溝さん、貴重なお話をありがとうございました!
大切な瞬間を、誰もが自分らしく健やかに過ごせるように。
第一三共ヘルスケアの「Medi Theater」第3話もお楽しみに!
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