冬の体調不良、実は"かくれ脱水"が原因かも? 6割以上が「知らなかった」意外な関係

脱水症状というと夏に出るものと思われがちですが、実は冬の寒い時期にも起こります。さらに、冬に感じているさまざまな体の不調には、自分でも気が付かない脱水症状が関連していることもあるのだとか。東京大学未来ビジョン研究センターの飯島勝矢教授に、冬場の体調不良と"かくれ脱水"の関連についてお話を伺いました。

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冬に感じる「なんとなく不調」……その背景に“かくれ脱水”の可能性があるかも

今回All Aboutで行った調査※によれば、「冬場になんらかの体調不良を感じる」と答えた人は現役世代で6割以上も! 意外と多くの人がこの時期に不調を抱えていることがわかります。

特に目立つのが「乾燥肌や唇のひび割れ」と「手足の冷え」で、それぞれ60%近くの人が実感しています。また、口の渇きや目の乾きなど湿度の低下による影響が想定される内容に交じって、疲労感や頭痛、体力の低下など一見季節に関係なさそうな不調を感じている人も少なくありません。
 

※30代~50代の男女810人を対象にしたインターネットによるアンケート調査。

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「こうした不調の背景には、“かくれ脱水”が関わっていることもある」と東京大学未来ビジョン研究センターの飯島勝矢教授は言います。

実際、対象者にこの時期1日にどれくらい水分を摂取するかを聞いたところ、1日の水分摂取量が少ない人ほど不調を感じている傾向があるという結果になりました。
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冬場は夏と比べて水分摂取量が少なくなりがちなことをなんとなく感じてはいるものの、それを体の不調と関連付けて考えている人はあまりいないのではないでしょうか。調査でも、“かくれ脱水”そのものは知っていても、それが体調不良の要因のひとつになっている可能性については知らなかった人が63.5%に上りました。図
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医師が解説! 冬の不調と“かくれ脱水”の関係性

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飯島教授によれば、年齢や性別に関わらず誰でも“かくれ脱水”になる可能性はあるとのこと。

私たちの体において、水分が皮膚や粘膜から、また呼吸などを介して蒸発してしまいます。これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と言いますが、湿度が低下し乾燥する冬は不感蒸泄によって失われる水分量が増えます。さらに、エアコン暖房の効いた室内にいると、人の体から水分が奪われやすくなります。

冬は夏に比べて汗の量が減り、あまり喉が渇かないためつい水分補給を怠りがちです。そのため、体から出ていく水分量に比べて摂取する水分量が減ってしまい、知らず知らずのうちに軽い脱水症状に陥っていることも珍しくありません。

特に、体内の水分量が少ないうえに、喉の乾きに気づきづらくなる高齢者は注意が必要です。さらに現役世代であっても油断は禁物、業務の都合上トイレに頻繁に行くことができない時などに、あえて水分を摂るのを控えていないでしょうか。立ち仕事で足のむくみが気になるため、水分を摂らないようにしているという声もよく聞きます。

“かくれ脱水”はすぐに大きな症状が出ることはほとんどありませんが、それがかえってやっかいだともいえます。というのも自覚がないため不調と結びつけて考えられにくく、対応が遅れてしまうからです。

そもそも私たちが摂取した水分は血液などの「体液」として栄養を体のすみずみまで運搬したり、体温を一定に保ったりしていています。体重の60~65%を水分が占めている人間にとって水分は生命維持に欠かせない重要な成分。水分の循環が滞ると、末端まで血液が届かず、手足の冷えにつながります。さらに、体全体に血液を送り出す心臓にも負担がかかることも。

さらに、水分含有量の高い臓器は水分不足の影響を受けます。脱水症状で脳に届く血液量が減少すると、頭痛やめまい、疲労感などの原因に。また、胃や腸など消化器の血流が減少すると、食欲減退や便秘、吐き気につながる可能性があります。

どうすればよいの? “かくれ脱水”を防ぐ方法

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こうした不調につながる“かくれ脱水”を予防するには、正しい知識を持つことがなにより大切だと飯島教授は言います。脱水に陥ってしまうメカニズムと脱水が体に与えるダメージを知ることで、脱水症状のサインにいち早く気づくことができたり、水分摂取を意識的に行ったりするようになります。

水分補給のポイントは、喉が渇く前に飲むことです。さらに、高齢の方ほど早く飲む意識を持ったほうがよいのだとか。一度にたくさんではなく、こまめに飲むのがおすすめですが、それが難しい場合はとにかく飲めるタイミングを逃さないようにしてください。特に起床時や就寝前、入浴の前後には体内の水分が不足しがちなので、必ず水分を摂りましょう。

食事からも水分は摂れるため、それ以外に1日に2リットルほどを目安に水分を摂るようにします。ただしアルコールには利尿作用があるので慎重に。大量の発汗後や、下痢や嘔吐により脱水が進んでいる場合には、アクエリアスなどのアイソトニック飲料で状態を回復させましょう。普段は、水がおすすめです。

さらに「こうした知識は家庭や職場で積極的にシェアしてほしい」と飯島教授。多くの人が水分補給の大切さを認識し、誰もが気兼ねなく水分を摂ったりトイレに行けたりできる環境が理想です。

ちなみに飯島教授は緊急時のために500mlのペットボトルを2本鞄に入れているそうですが、これは水を飲みたいと思った時に手元にないという状態を防ぐためだとか。最後に「水分摂取は生きるための源です。”かくれ脱水”というと軽く思われがちですが、重症化することもあります。世代に関わらず自分事化していただき、賢く水分摂取を行い、日々気を付けてみてください」とのメッセージをいただきました。

日本コカ・コーラ株式会社では、今回取材した飯島教授とともに、かくれ脱水を防ぐための豆知識を公開しています。詳しくは以下のサイトで確認してみましょう。

水分補給の豆知識や水水しい人のインタビューを読む>>

お話をうかがった方
東京大学未来ビジョン研究センター 教授:飯島勝矢
 
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