第1話は、ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ。「速く効くって本当?」「胃への負担は?」気になる疑問を研究開発メンバーが解決します!
Q . ロキソニンはどうやって作られている?
答えてくれるのは、品川研究開発センター製剤研究チームのリーダー加茂さんと、研究員の関さん。よろしくお願いします! ひとつ目は、普段からロキソニンSなどの鎮痛薬を使用している方からの疑問。「いつもお世話になっているロキソニンがどうやって作られるのか知りたいです」
加茂さんに実際の製造工程を見せてもらいました。
まずは薬の成分を決めて、それに見合う製造方法や添加剤を見出します。
そもそもロキソニン内服薬の主成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」は、1986年に第一三共(旧・三共)が開発したもの。
自社オリジナル成分で研究のノウハウや知見が豊富に蓄積されているからこそ、柔軟で品質の高い製品開発ができます。
薬の成分を決めたら、粉末の原料を加工しやすいように「造粒機」で均一の粒状にします。
それを「打錠機」で強い圧力をかけ、錠剤の形にします。
崩れないよう薄いフィルム状のコーティングをかけて完成!(「ロキソニンS」と「ロキソニンSクイック」を除く)
この後の品質試験をクリアしたものが製品化されて、消費者の元へ届きます。
Q . ロキソニンは胃に負担がかかりますか?
次の質問は、身体への負担が気になる方からの疑問。「痛み止めは胃に負担がかかる印象なのですが、本当のところはどうなのですか?」
ロキソプロフェンナトリウム水和物は、体内で代謝されて構造が変化してから活性化するように設計されている「プロドラッグ」の一種。
腸で吸収されて肝臓で代謝を受けることで効果を発揮するので、胃に与える影響は最小限に抑えられています。
さらに「ロキソニンSプラス」には酸化マグネシウム、「ロキソニンSクイック」「ロキソニンSプレミアム」「ロキソニンSプレミアムファイン」にはメタケイ酸アルミン酸マグネシウムという胃にやさしい成分がそれぞれ配合されています。
関さんに実験を見せてもらいました。
こちらは、酸性で赤くなる試験液を混ぜた液体。胃に例えるなら、胃酸が多く分泌されて胃粘膜の負担が強くなっている状態です。
そこに酸化マグネシウムを入れると、みるみる黄色に変化! これは酸が中和されたことを表しています。出過ぎた胃酸を中和することで、負担が緩和された状態です。
胃を刺激しにくい構造であり、胃の負担を減らす成分も入っている。ロキソニンって、実はとことん胃へのやさしさを考えて開発された薬だったんですね。
Q . ロキソニンは速く効くって本当?
続いては、大学受験を控える学生の方からの疑問。「たまに頭痛になるので、受験当日はロキソニンを持っていこうと思います。ロキソプロフェンって、本当に速やかに効果が現れる成分なのでしょうか?」
ロキソプロフェンは短時間で血中に移行するため、効果が速やかに現れる特長があります。
また「ロキソニンSクイック」は第一三共ヘルスケア独自の「クイックブレイク製法」によって、内部への水の浸透を促進させて錠剤が素早く崩壊します。
それぞれを同じ時間、水につける実験をしてみると一目瞭然! しかも「ロキソニンSクイック」には眠くなる鎮静成分などが配合されていないので、受験生の皆さんにもおすすめです。
Q . 第一三共ヘルスケアで薬を作る仕事を選んだ理由は?
最後は、薬学部の就活生の方からの疑問。「就活をしていた時、なぜ第一三共ヘルスケアで薬を作る仕事をしようと思ったのですか?」
ロキソニンからは離れますが、第一三共ヘルスケアのことを詳しく伺うべく、場所を移してじっくり話してもらいました。
第一三共ヘルスケアを知ったきっかけは、学生の頃にロキソニンに助けられた経験だという関さん。
もともと「ものづくりで人を幸せにしたい」という想いがあり、それが実現できる会社だと感じて入社したそうです。
関さんも大学院では薬学専攻でしたが、大学では工学専攻。他の社員も薬学部出身だけでなく、それ以外の専攻の方もたくさんいるとのこと。
数ある製薬会社の中で第一三共ヘルスケアを選んだ決め手は、人が優しくて温かい会社だと思ったこと、そして「エビデンス・ベースド(科学的根拠)」という考え方に共感できたこと。
「きちんと根拠を持って誠実にものづくりをしていくところがすごくいいなと思いました。私も誠実なものづくりをしたいなと思って、この会社を選びました」と語ってくれました。
一方の加茂さんは、グループ会社からの転籍組。前職で第一三共ヘルスケアの社員と関わった際に「すごくそれぞれの顔がわかる仕事をしているな」と感じたとのこと。
どういう人たちが、どういった想いで仕事をしているのかがとても伝わってきやすい会社だと思ったことが転籍を決めた理由だったそうです。
当たり前を積み重ねて、未来の新しい価値を
最後に、第一三共ヘルスケアで将来成し遂げたいこと、貢献したいことについてお聞きしました。関さんは、人々が生活の中で気づいていない、あるいは当たり前だと思って見過ごしているような身体の不調や日常の不便さを、製剤研究を通じてひとつでも多く解消したいとのこと。
「ひとりでも多くの人を笑顔にできたらいいなと思っています」と、ものづくりで人を幸せにしたいという入社時の想いを胸に研究を続けていることを教えてくれました。
加茂さんは「生活者の方々がまだ気づいていない新しい価値を見出していきたい」と、未来にも目を向けて研究を進めているそうです。
「また、当たり前の価値を適切に世の中に送り出していくことにも意義を感じています。いい薬をいい技術で世の中に送り届けて、それを手にした生活者の方たちに喜んでもらえる。そしてそれがまたモチベーションにつながり、さらに新しい価値の創出につながっていく。そういった循環を描けるような研究所になっていければ、すごく面白いかなと思っています」と研究への思いを語ってくれました。
現在の当たり前の積み重ねが、未来の新しい価値につながる。さすがですリーダー!
ロキソニン、つらい頭痛のたびに助けられてます……!いつもありがとうございます!
加茂さん関さん、貴重なお話をありがとうございました!
国内初!ロキソニンのかぜ薬が新発売
最後にお知らせです。培ってきた研究開発力を活かして未来を切り拓く第一三共ヘルスケアは、2024年3月にロキソニンブランドから「ロキソニン総合かぜ薬」を新発売しました。ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合したかぜ薬として、国内で初めて製造販売承認を取得!
すぐれた解熱・鎮痛効果をもつ「ロキソプロフェンナトリウム水和物」に加えて、4種(ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩)の有効成分をバランスよく配合。のどの痛み、発熱、せき、鼻づまりなどのつらいかぜ症状によく効きます。
大切な瞬間を、誰もが自分らしく健やかに過ごせるように。
頭痛・生理痛、そして風邪にはロキソニン総合かぜ薬。ご自宅の常備薬に加えてみてはいかがでしょうか。
▼第一三共ヘルスケア コーポレートサイトはこちら
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
▼ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ ブランドサイトはこちら
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/naifuku/
※ ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズは、いずれも第1類医薬品です。これらの医薬品は、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。アレルギー体質の方は、必ずご相談ください。
※「ロキソニン」は、第一三共株式会社の登録商標です。