掛け時計やからくり時計、置き時計などで有名なリズムから、明かりの演出も楽しめる超音波式加湿器の最新モデル「MIST 350」が登場しました。乾燥が気になる冬の必需品となる加湿器ですが、MIST 350にはどのような魅力があるのでしょうか。試してみることにしました。
シンプルなデザインで給水がラクラク
MIST 350には特筆すべき技術的な注目ポイントもあるのですが、まずはデザイン性や使い勝手から見ていくことにしましょう。一見して、シンプルでスタイリッシュなデザインが目をひきます。カラーはライトグレーとウォームグレーの2色をラインアップ。2022年に発売した従来モデルの「MIST 300」とともに、ドイツの世界的なデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2023」や「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。 タンクは本体に載せるだけのスタイルで、一般的な加湿器に多い「タンクをひっくり返して小さなフタを開けて給水する」という面倒がなく、簡単に給水できるのが魅力です。タンクのフタ(トップカバー)に吹き出し口が空いており、水平方向に360°回転できるようになっています。また、タンクごとシンクに持ち運んで手軽に給水できます。
暖かい色合いの明かりと雲海のような霧がくつろぎの時間を演出
タンクに水を入れて電源をオンにすると、トップカバーの吹き出し口からミストが噴出されます。LEDの暖かい光がタンク内を照らすようになっており、ムード照明のような使い方もできます。明るさは3段階で調節可能で、オフにもできます。また、本体に照度センサーが搭載されており、部屋が暗くなると自動的に減光されるので、眠りを邪魔することもありません。加湿能力は「Hi」モードで300ml/h、「Low」で180ml/hですが、付属の「ブースター」を取り付けることでHiモードは320~350ml/h、Lowモードは200ml/hまでアップします。タンク容量は約2.2Lで、連続加湿時間はHiモードで約6時間(ブースターありの場合は約5.5時間)、Lowモードで約10時間(同約9時間)です。
ユニークなのは、約33秒ごとに霧を発生させる「Fog」モードです。こちらは約28ml/hと加湿量はかなり少ないのですが、タンク内に霧が発生して浮遊する様子を楽しむことができます。
タンク内で水を霧化することで“プールレス”を実現
技術面でのMIST 350の最大の特徴は「プールレス」という点にあります。一般的な超音波加湿器は、給水タンクから圧電素子(超音波振動部)を備えた「プール」(水槽などとも呼ばれます)に給水し、超音波振動によってプール内の水を微細な霧にして放出します。加湿器を使っているシーズン中は常にプール部分に水が入っている状態になるため、プール内に雑菌が発生する危険性があります。プールレスの魅力は簡単な手入れをするだけで常に清潔さを保てる点にあります。MIST 350の本体とタンクは端子で接続されており、本体には水が通ったり、たまったりする部分がありません。
手入れのしやすさや機能性だけでなく、くつろぎのムードを醸し出すインテリアとしても楽しめる魅力的な加湿器だと感じました。