株式会社PAY ROUTEは、教育現場における現金での集金による業務負担や管理ミスを解消する目的で、部活動のお金の流れをキャッシュレス化・見える化する部活動管理システム「スクウる。」を提供開始。ID/パスワードレス決済を可能にする独自技術『ROUTE CODE(ルートコード)』および次世代決済『ROUTE PAY(ルートペイ)』を利用した決済方法や、申請から領収書発行までを一元管理することができます。今回は安全に集金管理を効率化できる同システムについてご紹介します。
月80時間を超える時間外労働時間
2023年に行われた日本教職員組合の調査で、いわゆる「過労死ライン」とされる月80時間を超えていることが明らかになった学校職員の実質的な時間外労働時間。その影響からか、教員採用試験の倍率は年々低下しており、2024年春には残業代の代わりに給料月額の4%を支給(教職調整額)するという仕組み、いわゆる「定額働かせ放題」に批判が高まるなど、ますます教職現場へのテコ入れが急務になっています。10%以上に引き上げることが議題に上がりましたが、残業代を支払わない枠組みに変わりはないため、「給特法」の廃止の声も殺到しています。さらに部活動における合宿費・遠征費などの集金や試合の調整・申請など事務的な業務も加わると、各教員の業務量はより過密なものになっていきます。
集金管理が労働時間を圧迫
上記の問題などを受けて、文部科学省が教員の待遇についての方向性を再考したりするなど、動きが活発になっている現状。労働時間の根本的解決のためには、教員が直接行わなくても問題ない事務的な業務を外部化、もしくはDX化するなどの必要性も訴えられています。キャッシュレス化が進んでいる昨今ですが、いまだに教育現場での集金は現金でのやりとりが多く、その負担は見過ごせるものではなくなりつつあります。2017年に文部科学省の諮問機関・中央教育審議会が教員の働き方改革の緊急提言では、こういった事務的な業務について「教員の業務としないよう直ちに改善に努めること」と求められました。しかし、実際に文部科学省が2023年に集金管理に関して調査をしたところ、教員の業務から外している自治体は5割弱にとどまっていることが分かっています。
求められる教育現場でのDX化
では、集金管理を教員の業務から外すことができていないのはなぜなのでしょうか。挙げられるのは、事務作業人員と予算の不足です。そもそもの予算が少ないので、事務人員を増やすことができないというのが現状です。しかし集金管理はそれぞれのグループで必ず発生しているので、それぞれの担当教員の管理で補わざるを得なくなっています。こういった現状の中で求められるのは、やはり集金管理をするための、より安全で効率的なシステム。人員を増やすのではなく、DXに頼れるところは頼り、なるべく費用を抑えることです。実際にとある市の教育委員会は学校徴収金を一元管理するシステムを導入。教材費の一部や給食費の管理・督促を行うようにしています。その結果、学校の負担が大幅に減り、残った一部の徴収金管理業務も各校の事務職員だけで対応できているそうです。
「スクウる。」でより安全で効率的に集金管理
こういった際に役立つのが、部活動管理システム「スクウる。」。各生徒の回収・未回収の状況を見える化することで、より効率的に集金を進めることができ、さらにこれまでそれぞれの教員の管理に頼っていた部分を一元化することで、事務局も全体把握がしやすくなり、どこで何が滞っているのがか分かりやすくなります。申請から承認、保護者への通知、集金、経費報告、領収書発行までの流れを1つのシステムに整理することで、これまで時間がかかっていた集金状況の確認・部活動集金の際の稟議(りんぎ)の申請も改善することができます。また、部活動内のチーム編成に応じて、チーム別での集金も可能。各学校、部活動の業務に沿ったカスタマイズも可能なので、それぞれの体勢に合ったやり方でDX化を進めます。
さらに、これまでのアナログ管理だった現金でのやりとり。保護者からすると支払方法が選べないということもあり、加えて記録が残らないため、受け渡しや保管のミス、報道からも部活動責任者の私的流用などの問題が発生する要因にもなっていることが分かります。
「スクウる。」では、個人が特定できてしまうであろう番号とのひもづけを一切しないID/パスワードレス決済を可能にする『ROUTE CODE(ルートコード)』および次世代決済『ROUTE PAY(ルートペイ)』を活用した決済方法を導入。キャッシュレスでの多様な支払い方法はもちろんのこと、これまでキャッシュレス化を妨げる一因となっていたフィッシング詐欺などのクレジットカード不正利用トラブルや個人情報流出などのリスクも抑えることができます。
シミュレーションでは約53%の時間削減
では実際に「スクウる。」を利用したことでどういった結果が生まれるのか。導入事例のシミュレーションでは、「スクウる。」を導入することで部活動管理の現状を可視化でき、さらに集金や収支計算を中心に業務効率化を行うことが可能になるので、現状より約53%の時間削減につながることが期待されるという結果が出ました。導入事例として、福島県郡山市にある帝京安積高等学校の担当者からは以下のコメントが寄せられています。
教育現場において、なかなか着手まで結びつきにくい集金管理におけるDX化。キャッシュレス化が進まない要因の一つとしてフィッシング詐欺等のクレジットカード不正利用トラブルや個人情報流出等のリスクも孕んでいることも挙げられます。部活動における現状の各種申請書類等の管理の煩雑さを解消したいと以前から考えていましたが、なかなかいい手段が見つかりませんでした。そうした状況の中、「スクウる。」は、申請から承認、保護者への通知、集金、経費報告、領収書発行まで、システムで一貫して行える他、部活内での生徒のポジション管理などもできる所に魅力と期待を感じました。また、本校業務に沿ったカスタマイズもして頂けるとの事で、導入を決めました。
効率化と安全化を実現する部活動管理システム「スクウる。」が気になった人はぜひチェックしてみてください。
▼「スクウる。」公式サイトはこちら
https://pay-route.co.jp/sukuuru