知っているようで知らない、「政治」の話
働き始めて初めてのお給料。給与明細をもらってうれしいけれど、自動的に引かれている源泉徴収などのお金がやっぱり気になりますよね。そこで、自分のためにもなるべく若いうちから知っておきたいのが、身近な税金と社会保障にも関わる「政治」の話。「難しい」「とっつきにくい」といったイメージをもたれがちな「選挙」や「政治」の話ですが、「平均給与が上がらない理由」など、知らないことで実は損していることもあるかもしれませんよ。Gakken刊行の『選挙、誰に入れる?』(宇野重規監修)は、税金、社会保障、給与、エネルギー、多様性、選挙の在り方など、政治を考えるうえで大事なところがぎゅっと詰まった一冊です。
朝日新聞社が2月17・18日に行った全国世論調査によると、岸田文雄内閣の支持率は21%で、同内閣発足以来の過去最低を記録しました。そんな政治への不安が高まっている今だからこそ、次の選挙に向けて、もっとカジュアルに「政治」や「選挙」について学んでみてはいかがでしょうか?
「民主主義って何?」「選挙に行くのは何のため?」―――素朴な疑問に答えてくれます
本の冒頭では、民主主義の基本的なしくみと考え方、選挙の役割について、監修者である宇野重規さん自身の言葉でやさしく解説されています。また、0章は「選挙に行くのは何のため?」「『投票しない』という選択はダメ?」など、読者の素朴な疑問に寄り添う内容になっています。さまざまなテーマについて、グローバルなデータを見ながら考える
各章では、政治のさまざまなテーマについて、データを用いて世界と日本を比較しています。日本の政治をグローバルな視点で見つめられるので、政治について多角的に考える力を養うことができます。「政治」や「選挙」について話すきっかけにしてみては
各テーマの最後は、いろいろな意見に触れられるような、討論形式のコラムになっています。政治のありかたや投票のしかたに唯一の正解はありません。この本を読みながら、次の選挙の前に、政治や選挙について家族や友人と、カジュアルに話し合ってみるのはいかがでしょうか。これから新成人を迎えるこどもに、選挙に行くきっかけづくりのひとつとして贈るのもおすすめですよ。■書名:『選挙、誰に入れる? ちょっとでも良い未来を「選ぶ」ために知っておきたいこと』
■監修:宇野重規(東京大学教授)
■発行:Gakken
■発売日:2024年2月22日
■定価:1,650円 (税込)