絶対見るべき「夏ドラマ」4選! 今期は目黒蓮主演「月9」&二宮和也主演「日曜劇場」が激アツ!?

7月から本格的に夏ドラマがスタートしますが、この記事ではオススメの4つの作品を紹介。毎クール、全てのドラマに目を通している、元テレビ局スタッフが厳選した4つのドラマを解説していきます。(サムネイル画像出典:『海のはじまり』公式Instagramより)

期待せざるを得ない『ブラックペアン シーズン2』も必見

さて、そんな月9ドラマに対抗しそうなのが、こちらも人気ドラマ枠・日曜劇場の『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)です。タイトル通り、2018年に放送した『ブラックペアン』の続編で、主演は引き続き二宮和也さんが担当。主人公の天城雪彦は世界的な天才外科医で、シーズン1から6年後が舞台です。

海堂尊さんの小説『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』(ともに講談社)が原作ですが、最大のポイントは主人公の設定。二宮さんは、シーズン1で主人公・渡海征司郎を演じましたが、今回はうり二つの天城役を演じます。この天城は、「ダイレクト・アナストモーシス」という手技ができる唯一の医師。

日曜劇場の鉄板“伏線回収劇”が今回も巻き起こる!?

カリスマ的な技術を持ちながら、手術を受けるにはシャンス・サンプル(二者択一)という運試しに勝つしか方法がありません。掛け金にはその人の財産の半分も要求し、強欲な性格で“ディアブル(悪魔)”と呼ばれます。

二宮さんが主演を続投しながら、主人公がチェンジするというのが気になるところ。公式Webサイトでも、「渡海と瓜二つの出で立ちであるが……」としているだけに、2人に何かしらの因縁があることは間違いなさそうです。天城の傍若無人なスタイルも裏がありそうで、ここ最近の伏線回収が得意な日曜劇場作品らしく、最終回に向けて大どんでん返しのストーリー展開も予想されます。

そして、前作からの続投キャストとして、竹内涼真さん、葵わかなさん、小泉孝太郎さん、内野聖陽さんが登場。シーズン1が面白かっただけに、安定のメンバーもそろっていることで、間違いなしのドラマといえるでしょう。初回放送は2024年7月7日予定で、毎週日曜の夜9時から放送されます。

『笑うマトリョーシカ』は謎めいたストーリーに注目

次に紹介するのは、ヒューマン政治サスペンス作品『笑うマトリョーシカ』です。2024年6月28日から放送がスタートし、主要な夏ドラマの中でも一足先に登場。TBS系で毎週金曜の夜10時から放送する作品で、数々の受賞歴を持つ早見和真さんの同名小説が原作です。

主演は水川あさみさんが務め、準主役として嵐の櫻井翔さんと玉山鉄二さんが共演。抜群の人気を誇る若き政治家・清家一郎を櫻井さんが演じることで話題を集めています。水川さんが担当するのは道上香苗で、清家と玉山さん演じる秘書・鈴木俊哉を取り巻く黒い闇を追う新聞記者役です。

ドラマの骨格となるのが、人気実力ともにピカイチの若き政治家と有能な秘書の奇妙な関係と、その裏で起きている数々の不審死。香苗が彼らの隠された過去を探る中で、さまざまな疑惑が浮上するストーリーとなります。

清家と鈴木の関係は高校時代までさかのぼり、謎めいた過去やルーツがドラマの重要な鍵を握る展開に。鈴木には、誰にも知られていない過去があり、その謎がストーリー展開のスパイスになる予感。学生時代の演技は青木柚さん、西山潤さん、濱尾ノリタカさんが担当する予定で、注目される若手俳優たちの演技も楽しめそうです。

櫻井翔演じる“きな臭い政治家役”が見どころ!?

さて、そんな『笑うマトリョーシカ』の見どころといえば、なんといっても櫻井さんが本作で初の政治家役に挑戦するところ。これまで、長く『news zero』(日本テレビ系)でキャスターを務めた櫻井さんが、なんともきな臭い欲望の渦に巻き込まれる政治家を担当。現在、公開されているキービジュアルでは爽やかな笑顔を振りまいているだけに、どんな表情をドラマの中で見せるのか期待です。

また、当然ながら主演の水川さんの演技にも注目。香苗は正義感が強い記者ですが、「あるスクープ」をきっかけに文芸部へ異動させられた過去を持ちます。このスクープも後々ストーリーに関係してきそうで、演技派として活躍する水川さんがどんな人物像を作り出すのかがドラマの人気を左右するポイントになりそうです。
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今期もクドカン作品がアツい!?
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