7月を迎え、夏休みが近づいてきました。都内の美術館では、夏休みに向けて、日本国内や海外から集めた美術作品を展示する「特別展」「企画展」も多数開催されています。そんな中、多くの人が集中する企画展に比べて、比較的ゆっくりと美術作品を堪能できる「常設展」も人気です。
All About編集部は、5月23日〜6月22日の期間、全国10〜70代の男女261人を対象に、「東京の美術館」に関する独自アンケート調査を実施しました。今回はその中から、“常設展がすごい”と思う東京の美術館ランキングを紹介します。
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第2位:三鷹の森ジブリ美術館(三鷹市)
第2位は、「三鷹の森ジブリ美術館」。『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など、日本を代表するアニメーション映画を製作した「スタジオジブリ」の世界観に没入できる、日本初のアニメーション美術館です。常設展示室「映画の生まれる場所(ところ)」は5つの小部屋で構成され、1本の映画が完成するまでを追いながら、“つくる”ことへの興味をかき立てるよう意図された展示が人気を集めています。
回答者からは、「短編アニメーション映画の上映や、コマ送りの原理を体験できる展示や、制作現場を模した展示がとても良い体験だと思うからです(30歳男性)」「企画展も素晴らしいですが、いつ行ってもとにかく面白いです。映画の仕組み、ミニシアター施設の作り全て合わせて何時でも100パーセント楽しめる場所だと思います(24歳女性)」など、スタジオジブリ作品の唯一無二の世界観を体験できる展示に評価が集まりました。
第1位:国立西洋美術館(台東区)
第1位は、「国立西洋美術館」でした。中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画、『考える人』や『地獄の門』で有名なオーギュスト・ロダンを中心とするフランス近代彫刻など、およそ6000点の作品を所蔵し、その中から選ばれた作品が常設展に展示されています。14世紀からの西洋美術の時代の流れを追うことができる展示も魅力です。回答者からは、「ミレーやドラクロワなど有名画家の絵も展示してあって見応えがあります(26歳女性)」「有名なロダンを含む様々な近代彫刻を見ることができるからです(37歳男性)」「有名作家の宗教画や彫刻、巨大な絵画などもあり、圧倒されるから(38歳男性)」のほか、
「まずとにかく数が素晴らしいですよね。常設展だけで1日を過ごすことができます。そしてあまり頻繁に入れ替えがないのもポイントだと思っていて、スタスタとお目当ての場所に行けばお気に入りの絵を見ることができるところも好きです(22歳女性)」など、常設展だけでも大満足との声が多数寄せられました。
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※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。