我老婆(俺の嫁)って誰? 日本人俳優、中国でのニックネーム

中国でも日本人俳優が大好きという人たちがいて、お気に入りの俳優に中国風のあだ名をつけて盛り上がっています。ここでは、そんな中国人視聴者の間で有名なニックネームをクイズ形式で紹介! いくつわかるかな?

ネット文化が生んだ日本人俳優の中国風ニックネーム

これは、中国の動画配信サイトで流れるいわゆる「弾幕」です。中国でも日本のテレビドラマが動画サイトでリアルタイムで配信されていて、視聴者はお気に入りの俳優に対してラブコールの意味を込めてこんな弾幕を投稿するのです。ちなみに「栗子」とは小栗旬さんのこと、「砂糖」とは佐藤健さん。いうまでもなく、2人の名前から来ています。

しかしこんな簡単なニックネームばかりではなく、日本人にはわかりにくいあだ名の場合も。あだ名の付け方は、「音訳」と「意訳」の2タイプがあります。有名な俳優のニックネームを紹介するので、考えてみてください。
 

絶対的存在の俳優~意訳編

まずは日本を代表する俳優2人です。1人目の神と呼ばれているのは男性で、女王は女性です。

神的存在といえば、木村拓哉さん。中国における日本のトレンディドラマのブームを作ったのは木村さんと言っても過言ではなく、日本に興味のない人たちも木村拓哉さんのことは知っています。中国版ミニブログWeiboのフォロワーは250万人以上! 木村拓哉さんが画面に現れると「大神降臨」の文字でいっぱいになります。

「女王」は、まさにこの女優さんの女王たる気品と、主演ドラマのタイトルに由来します。答えは天海祐希さん。主演の「女王の教室」は中国でも大人気です。天海さんの変わらぬ美しさは中国でも憧れの的。尊敬の意味を込めて、「女王大人(ニューワンダーレン、女王様)」と呼ばれています。
 

中国で人気の俳優~音訳編

次は若い世代に人気の俳優たちです。この4名のニックネームは音訳でつけられているので、読み方が重要なヒントです。

「蘇打」は、スーダー=すだ=菅田将暉さん。若手俳優の中でNo.1と評される菅田さんですが、中国でも熱狂的なファンは多く、彼が画面に現れると、「蘇打登場!」「我的蘇打(私の菅田)」といった弾幕で画面が見えなくなるほど。歌手としての知名度も高く、音楽アプリでも高い評価を受けています。

一見女性と勘違いしそうですが、「亜麻」は、ヤーマー=山下智久さん。山下さんはこのニックネームのほか、日本同様「山P」とも呼ばれています。中国でもイケメン俳優の代表格で、中国最大のミニブログWeiboも開設しており、フォロワー数はなんと180万人!

数字の「78」の読み方はチーバー=千葉雄大さん。中性的な外見と演技力に夢中になる中国女子は多く、ここ数年、人気急上昇! キュートな千葉さんが画面に現れると「78」の文字と共に、「萌萌」の文字が同時に流れます。

醤は日本語の「~ちゃん」に相当。たとえば、太郎ちゃんは太郎醤となります。つまり「麻ちゃん(まーちゃん)」。その答えは長澤まさみさん。中国語では「長澤雅美」と表記されます。麻醤の意味はゴマ味噌のこと。とても健康的なイメージで、ファンの長澤さんへの愛を感じますね。
 

若手に人気の俳優~意訳編

今度は、意味からつけられたニックネームです。1人目と2人目は女性で、3人目が男性です。

「我老婆(俺の嫁)」と呼ばれるほど中国の男子に愛されている女優さんは新垣結衣さん。彼女が登場すると、「我老婆」とみんなが言い張るため、「俺の嫁で、おまえの嫁じゃない」と言い合ったりとても賑やか。日本と同じ「GAKKI」の愛称で呼ばれることも。

「小妖精」は石原さとみさん、中国語では「石原里美」と表記されます。中国における日本人女優の代表格で、男女問わず大人気!

しかしこの「小妖精」とは別に、彼女にはもう1つ「十元」というあだ名があります。「十元」は中国元、10人民元(約150円)のことですが、石原(シーユエン)と十元(シーユエン)の中国語読みが同じだからです。

「村長」は松坂桃李さん。実は彼は最初、中国ファンからは「殿下」と言われていたのですが、穏やかな雰囲気や、私服にこだわらない人柄もあり、いつからか「村長」と呼ばれるように。堅実で素朴なイメージで多くの中国女性をなごませています。
 

嵐のメンバーのニックネーム

嵐のメンバーはほぼ音訳なので、読み方だけで考えてみてください。これはほとんど当てられるのでは?

嵐はコンサートでファンが名前を呼ぶため、音訳されているようです。

ninoは文字通り二宮さん(なぜかローマ字)。愛抜はアイバー=相葉さん、利達はleaderの音訳(これはなぜか漢字)で大野さん、馬子俊は松本さんの愛称「マツジュン」の当て字ですが、傘哥は「さくらい」の音と、傘(サン)が似ていて、それに親しみを込めてお兄さん(兄貴)の意味の哥を付けたようです。

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