新型アルファロメオ・ジュリアがジャパンプレミア
「アルファロメオ」ブランドを擁するFCAジャパンは、2018年中にアルファロメオ専売店を全国60店舗まで拡大予定するとしている。その目玉となるのが2017年9月6日にジャパンプレミアされた新型アルファロメオ・ジュリア。ドイツプレミアム御三家が君臨する輸入車市場においてプレゼンスを高めることができるだろうか。
順調に拡大している日本の輸入車市場
日本自動車輸入組合(JAIA)によると、2016年度の輸入車の登録台数は前年度から5.9%増の298,856台を記録。なお、2015年度は0.1%増の282,079台で、2年連続で増加するなど、ここ数年堅調な販売を維持している。
なお、2017年4月以降も4月が前年同月比3.2%増、5月が同0.5%増、6月は同3.6%増、7月は同3.8%減少、8月が5.5%増と7月をのぞいて増加。
ドイツ勢を筆頭とした輸入車人気の要因は、ブランド力や商品力の高さなどいくつも考えられるが、モデルチェンジだけでなく、年次改良と呼ばれるきめ細かい商品改良を行い、さらに販売面でも微に入り細に入り、絶大な労力が費やされている。
少し脱線するが、「アメリカ車が(日本で)売れない」とつぶやく米大統領は、売れない理由としている日本独自の商慣習や規制だけでなく、先述したような事実があることを知っているのだろうか。
FCAジャパンがアルファロメオにかける思い
さて、フィアット(アバルト)やクライスラー、アルファロメオ、ジープなどを擁するFCAも例に漏れず、好調な日本の輸入車市場で存在感を高めたいはず。
スポーティブランドのアルファロメオは、かつてアルファロメオ147や156などにより大ブームを巻き起こした成功例もあるだけに、販売網の拡大をしてまでもブーム再び! という思いもあるのかもしれない。
新型ジュリアはドイツ御三家に対抗できる?
さて、メルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズ、アウディA6というドイツプレミアム御三家が君臨するDセグメントにアルファロメオが投入した新型ジュリアは、かつて同ブランドの代表的な車名。
現在に復活した新型ジュリアは、アルファロメオ75以来、同ブランドにとって約25年ぶりのFRスポーティサルーンになる。プラットフォームを一新し、アルファロメオらしいスポーティでセクシーな内・外装をまとい、走りも質感も、そして安全性も磨き上げたとしている。
Eクラス、5シリーズ、A6はいずれも強敵ではあるが、定番では飽き足らない層はどの時代も一定数いるだけに、ジャガーXEなどとともにドイツ御三家に対してどれだけ対抗できるか注目だ。