就航5周年、成田空港で就航記念イベントを実施
LCC「ジェットスター・ジャパン」が7月3日、就航5周年を迎えた。成田空港を拠点に、2012年の就航時は国内3都市2路線から、現在は国内と海外15都市25路線に増加。また、就航時からの累計搭乗者数も1,900万人を超え、2,000万人達成を目前に控えている。
就航5周年の7月3日、成田-新千歳線のGK111便の出発に合わせ、成田空港第3旅客ターミナルで就航記念イベントが行われた。成田-新千歳線は、ジェットスターがデビューした日から運航する路線。
搭乗ゲートの前にジェットスターのキャビンクルーや整備スタッフら各部から集まった約40人が並び、搭乗客にはジェットスターのオリジナル商品などの記念グッズが配布された。そして、GK111便は、ほぼ定刻に成田から新千歳に向けて出発。スタッフらが駐機エリアに横一列で並び、大きく手を振って見送った。
国内最大のLCCに成長。今後も地域活性化への貢献などを継続
国内LCCは4社ある中、ジェットスター・ジャパンは2番目に就航したLCCで、首都圏では当時初だった。国内線に続き、2015年2月から国際線にも就航し、香港、台北(桃園)、マニラ、上海(浦東)への路線を運航する。また、成田に続き、大阪(関西)と中部も拠点化。エアバスA320型機を21機保有する、日本国内最大のLCCに成長した。
今回の就航5周年を迎えたことで、ジェットスター・ジャパンの片岡優会長は、5年前はまだ日本で馴染みがなかったLCCを定着させようと、オーストラリアを拠点にすでに就航していたジェットスター・グループのLCCモデルを日本市場向けにカスタマイズし、路線や便数の拡充に努めてきたことなどを振り返り、「より多くのお客様に低価格で安心、安全、そして楽しい空の旅を提供し、各就航地における経済振興や地域活性化に貢献していく所存です」と述べていた。
LCCのビジネスモデルを次々導入、搭乗率も増加中
ジェットスター・ジャパンはこれまで、全国のコンビニエンスストアでの予約・決済やスマートフォンを利用したモバイル搭乗券などをいち早く導入したり、他社の同クラスの運賃をインターネット上で見つけて連絡すると差額相当をフライトバウチャー(利用券)で提供する「最低価格保証」があったりと、日本市場に合わせたLCCのビジネスモデルを次々と取り入れてきた。また、日本航空、カンタス航空などとコードシェアやマイレージ提携も行うなど乗客の利便性も重視し、LCC初となるビジネス客向け運賃オプション「フレックスBiz」も導入。松山や高松、熊本や大分といった地方路線を国内LCCで唯一運航している。
一方、ジェットスター・ジャパンの搭乗率は、直近2年間で83.2%、85.5%と8割以上となり、初年度の72.0%から1割以上増えた。就航から5年、LCCが日本で確実に定着しつつある。
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